鎧塚俊彦シェフ監修 ロッテ『チョコパイスペシャリテ』500個限定販売

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鎧塚俊彦シェフが監修したロッテ『チョコパイスペシャリテ』を2013年3月2日から先着500個限定で、Toshi Yoroizuka 恵比寿店(東京都渋谷区恵比寿1−32−6アルス恵比寿イスト1F)、AtlierYoroizuka店(東京都杉並区上高井戸1-8-3ミュージックハイツ1F)の2店舗にて店頭販売される。

価格は1個450円。

店頭販売の『チョコパイスペシャリテ』は、ホール型の商品を一人分として6カットに切り分け、鎧塚俊彦シェフ自身がアレンジした特別バージョン。

ヨーロッパでは「チョコレートに合うデザートワイン」として有名な天然甘口ワイン「バニュルス リマージュ 2010(生産者: M.シャプティエ)」と、このワインに漬け込んだレーズンがクリームに使われており、大人の味わいに仕上げられている。

チョコパイは「子どものころからなじみ深いお菓子だった」という鎧塚シェフは、今年チョコパイが30周年を迎えるということについて、「時代の波を越え、さらにますます多様化し、加熱する激しいスイーツ業界の競争のなかで30年続いてきたというのは、本当に愛されてきたということ」と感嘆する。

鎧塚シェフも2004年恵比寿に「Toshi Yoroizuka」を構え、今年は10年目に入る。

しかし、「現状に甘んじない」ことをモットーとし、常にチャレンジし続ける姿勢は崩さない。

そんな鎧塚シェフにとって、子どものころは「お菓子」はどういう存在だったのか――。

「駄菓子屋は、夢の世界でしたね。

お駄賃で買い物をするのですが、一つ10円とかだったので、100円でいっぱい買えたことを覚えています。

世間に入っていく入り口が、駄菓子屋さんでした。

例えば、50円という金額の制約があるなかで、何を買うかという楽しみがあり、経済観念も発達したんじゃないかな。

制約といえば、外食をしない家に育ったので、年に1回か2回、デパートなどの最上階にあるレストランでパフェを食べたことが強烈に印象に残っています。

制約を受けるからこそ、記憶に残り、楽しいものになるのでしょうね」(鎧塚シェフ、以下「」内同)高級品や美味しいものに触れる機会も多くなっているはずの大人が、「懐かしいお菓子」についつい心惹かれる理由は何だろう。

「懐かしいということはそれだけ続けて愛されていたということで、“定番の底力”ですよね。

昔の味が自分のなかにインプットされているから、時折ふと、そこに戻りたくなるのではないでしょうか」そして、鎧塚シェフは「時代と世代が変わっていくなか、“変わらない”ようでいて、“同じ”ように愛されるための努力は、並々ならぬものがあるはずです」という。

「開発したときの情熱を持ち続けることこそが、選んでいただけている理由だと思います。

僕も、どうしてそこまでやるんですか?っていわれることが、よくあります。

でも、現状に甘んじていると、それはもう“下降に差し掛かっている”状態なんです」――第一線で活躍し続ける鎧塚シェフだからこそ、意味をもつ言葉である。

見えないところでのたゆまぬ努力こそが、「定番」を「定番」たるものにするのである。