打撃戦をしないための打撃をユライアとの王座決定戦では、駆使していたベラォン。ただし、打撃を効かせてフィニッシュというスタイルも持っている (C)GONGKAKUTOGI

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16日(土・現地時間)、2年4カ月振りにロンドン、ウェンブリーアリーナでUFC on Fuel 07「Barao vs. McDonald」が開催される。メインは本王者ドミニク・クルーズ欠場によって行われる=UFC暫定世界バンタム級選手権試合ヘナン・ベラォン×マイケル・マクドナルドだ。

昨年7月に暫定王座決定戦でユライヤ・フェイバーを下して王座に就いたベラォン。ユライヤ戦までMMA戦績28勝1敗1NCという圧倒的な戦績を誇っていたが、世界トップ級との対戦は少なく、実力的には未知数な部分もあった。しかし、ユライヤとの一戦では長いリーチを活かしたパンチ&ローで翻弄。距離を支配した上でテイクダウンをことごとく遮断し、完璧なポイントメイキングでタイトルを獲得し、名実ともに世界トップレベルにいることを証明した。

一方、マクドナルドは14歳でアマMMAデビューを果たし、高校に通いながらプロで戦ってきた生粋のMMAファイター。今回のタイトルマッチ時の年齢は22歳と32日、現代MMAを象徴するキャリアの持ち主だ。TPFバンタム級王者からWEC参戦を経て、UFCを果たしたマクドナルド。オクタゴンでも4連勝を飾り、昨年4月にはミゲール・トーレスをKOし、王者挑戦のチャンスを得た。

ベラォンの特徴は柔術ベースでありながらKOパンチも持ち、かつ遠距離からのパンチと蹴り技、そして懐の深さを活かしたテイクダウンディフェンスを軸にしたファイトスタイルにある。射程の長いジャブとローで相手を削り、そこから左右のフック、ヒザ蹴り、そして後ろ廻し蹴りにつなげていく。これまでのUFCでの試合、特にユライヤを下した一戦では、そのベラォンの強みが際立っていた試合だといってもいい。

ただし、ベラォンと対戦相手のスタイルのかみ合わせが良かったことを忘れてはいけない。ベラォンがUFCで戦ってきたファイターはいずれもパンチを主体とする選手が多く、比較的ローキックのカットなど蹴り技への対応が甘かったからだ。その点、マクドナルドは、もともとキックボクシングをベースとしており、蹴り技への対応&防御は、ベラォンがUFCで戦ってきたどの選手よりも優れている。よって、ベラォンが簡単にパンチ&ローのコンビネーションでペースを掴むことは簡単ではないかもしれない。

加えてマクドナルドの蹴りへのカウンターのスキルは抜群だ。前述のトーレス、そしてジョー・ソトとの試合ではインローに右のパンチを合わせ、クリス・カリアソ戦ではカリアソの左ミドルにパンチだけでなく、ローの蹴り返し、軸足払い、キャッチしてからのテイクダウンといったバリエーション豊かなカウンターも見せた。マクドナルドにとってベラォンのローは逆に狙いどころともいえる。