介護労働安定センターの介護労働実態調査によると、2011年9月までの1年間の介護職の離職率は16.1%で、半数以上の介護サービス事業所が人材不足に悩んでいることが明らかになった。

調査によると、2010年10月から2011年9月までの1年間の介護職の離職率は16.1%(前年度17.8%)。また、採用率は21.0%(同25.8%)となっている。

介護サービスを運営する事業のうち、人材不足感がある事業所が53.1%(前年度50.3%)で、半数を超えている。

介護サービスを運営する上での問題点を見ると、「良質な人材の確保が難しい」50.4%(前年度48.5%)、「今の介護報酬では人材の確保・定着のために十分な賃金を払えない」49.8%(同51.5%)で、人材確保が困難である状況が浮き彫りとなった。

介護サービスの従業員に仕事を選んだ理由を聞いたところ、「働きがいのある仕事だから」が55.7%(前年度55.7%)。労働条件等の不満では、「仕事内容のわりに賃金が低い」44.2%(同46.6%)、「人手が足りない」40.2%(同40.1%)、、「有給休暇が取りにくい」36.1%(同36.9%)、「身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)」30.8%(同31.1%)などが上位に入った。

調査は、介護保険サービスを実施する事業所7070事業所、介護サービスの従業員1万8187人から回答を得た。

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