東京商工リサーチのまとめによると、2012年上半期(1-6月)の大型倒産は過去20年間で最少だったことが分かった。

 負債額1000万円以上の全国の企業倒産件数は6311件、負債総額は2兆76億6700万円。倒産件数は、前年同期比3.2%減となっており、「中小企業金融円滑化法」などの資金繰り支援に加えて、震災関連の復興事業の波及もあった。

 負債総額は、前年同期比20.5%増で3年ぶりに前年同期を上回った。過去最大の製造業倒産となったエルピーダメモリ(負債4480億円)の影響が大きく、全体では負債10億円以上の大型倒産は前年同期比15.4%減の203件で、上半期としては過去20年間で最少となった。

 一方で、負債1億円未満の倒産は前年同期比1.0%増の4433件と増加した。

 業種別に見ると、卸売業と運輸業が3年ぶりに前年同期を上回ったのに対し、建設業が1993年以来19年ぶりに1600件以下となり、製造業も2年連続で1000件を割り込んだ。

 倒産による従業員被害者数は、前年同期比7.2%減の3万8788人で、上半期としては21年ぶりの4万人割れとなった。

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