攻めて攻めて攻めて取った1点も、じっくり攻めて取った1点も、1点は1点。試合を支配して取った1点も、カウンターで取った1点も、1点は1点。綺麗に完璧に崩して取った1点も、泥臭く取った1点も、1点は1点。つまり、試合で勝つにはどうしたら良いのか、または、試合で負けないようにするにはどうしたら良いのか、そういうマネージメントがしっかりできるチームが強いチーム。

自分らしさという弱さ。それを日本のサッカーへの警鐘として私が何度も主張するのは、そういう事でもあります。ニュージーランドという相手は、この試合のニュージーランドという相手は、そこまで焦ってプレーしてまで戦う相手だったのか? そこまでプレースピードを上げなければならない相手だったのか? おそらくは、もう少しプレースピードを遅くしても良い相手だったと思いますし、また、その方が得点も取れたように思います。

そして、確かに結果は重要。特にあまり上手く行っていないチームには、勝利という結果が、1つの最善の良薬になる事は然りだと思います。しかし、メンバー選考は終わりましたし、また、あくまでも本番は五輪本大会なのですから、選ばれた選手たちという戦力でいかにして戦うのか、そこを本大会までにきっちり整理して決めておく事、そちらの方が、今は結果よりも大切な事だと思います。

まだ本番までには2試合あります。また、本大会に入ってからも、グループステージでの試合は3試合あります。なによりも重要な事は、可能性を見せる事、成長を見せる事、そして、その結果として良い結果を出す事。フル代表とアンダーカテゴリーの代表と、それは別物。しかし、フル代表とアンダーカテゴリーの代表と、その道は続いています。そこを考えれば、監督にも選手にも、1つの明確な答えが出て来るものと思います。早くその心の落ち着き所を見つけ出して欲しいですね。