うつ病などの精神障害による労災請求件数が増加し、3年連続で過去最高を更新したことがわかった。

 2011年度の労災補償の請求件数は1272件で、前年度から91件増加し、3年連続で過去最高となった。支給決定件数も過去最高の325件(前年度比17件増)。

 年齢別に見ると、請求件数、支給決定件数ともに、30〜39歳(請求件数420件、支給決定件数112件)が最多。次いで40〜49歳(同365件、同71件)、20〜29歳(同247件、同69件)となっている。

 支給決定の理由は、「仕事内容・仕事量の変化」(52件)、「悲惨な事故や災害の体験・目撃」(48人)、「嫌がらせ、いじめ、暴行」(40件)などが多かった。

 一方、過労による脳・心臓疾患の請求件数898件(前年度比96件増)で2年連続で増加した。支給決定件数は310件(同25件増)。

 年齢別では、年齢別に見ると、請求件数、支給決定件数ともに、50〜59歳(請求件数314件、支給決定件数119件)、40〜49歳(同228件、同95件)、60歳以上(同227件、同60件)の順に多くなっている。

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