厚生労働省が四半期ごとに実施している労働経済動向調査によると、4期連続で正社員が不足の状況となったことが分かった。4〜6月に中途採用を予定している事業所が半数を超えている。

 5月1日現在で正社員が「不足」と答えた事業所の割合から「過剰」と答えた事業所の割合を引いた正社員等労働者過不足判断D.I.を見ると、調査産業計で12ポイントの不足となった。正社員が不足の状況は4期連続。

 分類12産業の全てで正社員が不足となっているが、運輸業,郵便業(31ポイント)、医療,福祉(25ポイント)、情報通信業(22ポイント)で特に不足感が強い。

 4〜6月に中途採用を予定している事業所は51%で前年同期を8ポイント上回った。分類12産業のうち、建設業(42%)、製造業(44%)を除く10産業で半数以上の事業所が中途採用を予定している。

 13年大卒の採用予定数を12年実績に比べて「増加」とする事業所の割合は、文科系11%、理科系13%、「減少」とする割合は、文科系6%、理科系6%で、増加を予定している事業所が上回っている。

 採用理由では、文科系は「販売・営業部門の増強」(29%)、理科系は「長期的に育成することが必要な基幹的業務を担う者の確保」(35%)が最も多い。

 調査は、従業員30人以上の5835事業所を対象に実施し、2890事業所から回答を得た。

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