帝国データバンクの海外進出に対する企業の意識調査によると、国内市場の縮小や新たな事業展開のために、今後3年以内に海外進出を見込む企業が2011年度比で1.4倍に上ることが分かった。

 回答企業1万467社のうち、2011年度に海外に進出した企業は1028社(9.8%)。今後2〜3年での海外進出の意向がある企業は1430社(13.7%)となっている。

 今後2〜3年で海外に進出する意向がある企業を業界別にみると、「製造」(19.9%)、「サービス」(13.8%)で進出を考えている企業が多い。
 
 製造業では「精密機械、医療機械・器具製造」(29.9%)が調査対象51業種中で最高となったほか、「機械製造」(27.0%)、「電気機械製造」(26.8%)、「繊維・繊維製品・服飾品製造」(25.0%)、「化学品製造」(24.7%)、「輸送用機械・器具製造」(22.3%)が2割を超えた。一方、サービス業では「人材派遣・紹介」(19.0%)の割合が高い。

 海外進出を決定した(決定する)際のポイントでは、「良質で安価な労働力が確保できる」(35.0%)が最も多く、「現地の製品・サービス需要が拡大」(19.9%)、「納入先を含む他の日系企業の進出実績がある」(18.8%)と続く。

 海外進出のきっかけについて聞いたところ、「国内市場の縮小」(45.1%)、「新たな事業展開」(40.4%)を4割超の企業が挙げた。

 調査は、5月21日〜31日に全国2万2955社を対象に実施し、1万467社から回答を得た。

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