東京商工リサーチの調べによると、今期の想定為替レートを1ドル=80円で設定している企業が多いことが分かった。

 東京証券取引所1部、2部に上場する主な電気機器、自動車関連、機械、精密機械メーカー145社を対象に調べたところ、今期の対ドルの想定レートを1ドル=80円と設定している企業が91社(62.7%)で最も多い。

 次いで、75円が14社、77円と78円が各12社、79円と82円が各5社で、最安値は83円。75〜79円を想定している企業が全体の約3割(31%)を占め、円高の改善は見込めないと考えている企業が多い。

 対ユーロの想定レートを明らかにしている98社のうち、1ユーロ=105円とする企業が60社(61.2%)で最多。次いで100円が14社(14.2%)で、最安値は110円となっている。
 
 米国の雇用回復のブレーキやユーロ危機を受けて、6月4日時点で1ドル=78円台、1ユーロ=97円台まで円高が進んでいる。

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