人材紹介のロバート・ウォルターズが、アジア各国の大手求人情報サイトや国内紙に掲載された求人数を追跡記録したアジア雇用調査によると、日本では1〜3月にエンジニア職や小売分野の求人件数が増加したことが分かった。

 日本の2012年第1四半期の求人広告数は前四半期比で14.8%の増加。業界別に見ると、IT(前四半期比43%増)、消費財・小売(同16.4%)の伸びが目立った。

 IT業界は、データセンターサービス、オンライン会社、スマートフォン技術関連のエンジニアの需要が旺盛で、経験の少ない若手ではなく、即戦力を求める募集が多かった。

 円高、タイの洪水、ユーロ危機などで採用活動が低下した自動車・製造の求人広告が前四半期比28.1%減となったにもかかわらず、全体のエンジニア・技術職の求人は同36.2%増となった。

 消費財・小売業界は、復興関連支出の後押し、消費マインドの高まりで求人活動が改善した。

 一方、これまで堅調だったヘルスケア業界が前四半期比0.4%増にとどまり、医療機器や開発業務受託機関の求人はあるものの、製薬会社の採用活動が鈍化している。

 同社の調査が対象としている日本の求人広告媒体は、朝日新聞、日本経済新聞、リクナビNEXT、DODA、ダイジョブ、Indivision、キャリアクロス。

4月の求人広告 前年比30%超の増加
人材採用の過去、現在、未来〜即戦力時代の人材採用
人材採用の専門誌が評価する「人材コンサルティング会社」

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の人事専門誌です。