「どんだけ体鍛える気やねん!」と思わずツッコミたくなる大阪公務員組合「秘密のスポーツジム」「会議室が完全に卓球センター」

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大阪市職員の違法行為・不正行為を調査する「第三者調査チーム」と公務員労働組合サイドとのぶつかり合いで世紀末のような様相を呈している大阪市役所。橋下徹大阪市長はこの状況を「血みどろの闘い」とたとえていますが、まさに調査チームと役所の組合との全面戦争が今起きています。

調査チームの中間報告を読むと大阪市役所内で発覚した様々な違法行為が報告されています。トップの写真は一見、スポーツジムに見えるかもしれません。ランニングマシーン、サイクリングマシーン、各種筋力トレーニングマシーン等が多数並ぶこの施設は、大阪のとあるバス営業所の一角。正式な許可を得ずに設置された「ヤミ便宜供与」の疑いがあるとの報告です。この写真は、管理者から「全ての便宜供与品を処分した」との説明を受けた後のもので、調査訪問時もこのトレーニングルームは使用されていたとのこと。一体、なんのためにそんなに体を鍛えていたのか……謎です。


さらに会議室に入ると、卓球台が2台設置されており、シューズや用具を入れる棚まできちんと完備。「どんな会議やねん!」と思わずツッコんでしまいそうになります。

別の写真を見ると、今度は重量の違う多数のダンベル、ベンチプレスマシン、トレーニングに使う機械や、さらにはサンドバックまで設置されています。完全に息抜きの域を超えて、本気モードです。

今回中間報告書からご紹介したのは限度を超えた庁舎使用の事例です。公務員組合に対する庁舎の使用などの便宜供与に関してはその範囲が制限され、利用の時間も勤務時間外に限られ、さらに許可を受けるためには正式な申請書提出をおこない、許可を得る必要があります。「ヤミ便宜供与」について、中間報告書では具体的には以下のような報告がなされていました。一部抜粋しご紹介します。

管理者から「全ての便宜供与品を処分した」との説明を受けた後に確認したところ、会議室が卓球場となっていた。また、 トレーニングルームは我々が訪問した時も使用されていた。管理者に問いただすと、「全ての便宜供与品」とは「組合の所有であることが明らかなもの」という意味で述べたとの説明であった。

会議室が卓球場に。許可を得ずにトレーニングルームをつくっていたという事例です。

分館に和室があり、囲碁等の娯楽用具、私物と恩われる書籍類が多数置かれており、倉庫内には卓球台・ラケット等一式が置かれていた。

ここにも卓球台が。

地下鉄乗務所 重量の異なる多数のダンベル、ベンチプレスマシンが見られた。地下鉄乗務所 一般的なトレーニングマシーンに加えてサンドバックも設置されていたほか、野球用具も置かれていた。バス営業所 スポーツジムに見られるようなランニングマシーン、サイクリングマシーン、様々な筋力トレーニング用マシーンが多数並んでいた。

これらの庁舎内設置スペースの提供については、正規の手続きを踏む必要があり、それがなされていない場合は「ヤミ便宜供与」にあたる疑いがあるとのことです。長年の馴れ合いのようなものもあるのかもしれませんが、踏むべき手続きは踏んで欲しいものです。第三者調査チームは3月末の最終報告に向けてさらに調査を続けているそうです。

【参考】
大阪市・第三者調査チーム中間報告(代表:野村修也弁護士)