サッカーは戦争だ！

僕が空港で一度やってみたいと思っているのが、「入国の目的は？」と聞かれたときに「Combat（戦うために）」と言ってやること。映画の一場面で見たやり取りなのですが、こんなカッコいい台詞で入国し、仲間のピンチに駆けつけたならさぞや気持ちよかろうと思うのです。「ビジネスで」「観光で」「留学で」だと普通じゃないですか。本当の気持ちが違うときもあるでしょう。本田△圭佑さんあたりは、絶対に「ビジネス」のために世界を転々としているわけじゃないと思うのです。

そんな中、本当に戦うためにやってきたんじゃないかと思わされる、Jリーグの新名物が来日しました。一目見ただけで何か突っ込まざるを得ない風体。鋭い視線、たくわえた口髭、鈍く黒く輝く肌。ロングコートをまとって堂々と歩む姿には思わず道の端に避けたくなるような威圧感。敵にすれば恐ろしく、味方にすればやっぱり恐ろしいその男。僕は念のため、一応の確認までに、まったくそんなはずはないとわかっていながらも、警視庁のホームページとアルジャジーラの最新テロ情報を見て回ってしまったほどのコワモテがやってきたのです。

それはガンバ大阪の新監督・セホーン氏。10年くらいガンバの監督＝西野朗氏だったため、単純な不慣れ・違和感があるのは否定できません。呂比須ワグナー氏を監督に据える予定がライセンスの問題で頓挫したため、急遽招聘したピンチヒッターであることも影響しているでしょう。僕などもついつい「ちゃんと監督を探してきたのか」「総督とか提督じゃないのか」「『指導者』ってカダフィ大佐とかのことじゃないぞ」とモヤモヤしてくる始末。

しかし、せっかく日本に来てくれた監督さんに対して、それはあまりにも失礼というもの。「ご対面→笑顔→握手」をスムーズにこなせないようでは大人として失格です。「ご対面→ビクッ→愛想笑い→警戒しながら握手」とならないよう、一日も早くセホーン氏に慣れたいところ。まだセホーン氏をご覧になっていないみなさんも、万一試合会場などで見かけても警備を呼んだりしないよう、シーズン開幕前に「これは監督。これは監督。これは監督」としっかりご確認いただきたいものです。

ということで、ガンバ大阪の新監督セホーン氏のコワモテを拝見し、一日も早く慣れるよう努力していきましょう。



◆「今度来る上司の写真」がコレだったら、二、三日ほど鬱になりそうｗｗｗ

来日直後にもかかわらず、セホーン氏の士気は高いものがありました。「4つの大会（Jリーグ、ナビスコ杯、天皇杯、ACL）でガンバにふさわしい結果を残す」という4冠宣言。遠藤・藤ヶ谷・ラフィーナの名前を挙げながら「いい選手がそろっている」とほくそ笑む姿には自信がみなぎっています。これにはガンバサポーターの間にも「藤ヶ谷…だと」「ビデオ見たのか？本当に見たのか？」「俗に言うノビシロってやつか…？」と期待感のさざ波が広がります。

↓これがガンバ大阪の新監督ジョゼカルロス・セホーン氏だ！
http://www.nikkansports.com/soccer/news/photonews_nsInc_f-sc-tp1-20120117-891021.html

確認：監督ではあるが、総督とか提督ではない
確認：サッカーの指導者ではあるが、革命等は指導しない
確認：組織の長ではあるが、その組織は闇の組織ではない


↓ラフな格好をすると、ラフな格好のマフィアに見えますが、違います！


確認：タイトルは奪うつもりだが、命まで奪うつもりはない
確認：荷物は持ってきたが、御禁制の品ではない
確認：コロンビアのチームでプレーしたことはあるが、そこで何らかの特別なルートを開拓したりはしていない





しかし、じっくりとそのお顔を見れば、徐々に愛着もわいてくるというもの。コワモテが実は優しいとか、コワモテが実は面白人間なんてのはよくあるパターンです。セホーン氏もきっとそうしたギャップで萌えるお方のはず。多数のクラブを率い幾多の栄光を手にしてきた監督が、恐怖だけで選手を縛るタイプであるはずがありません。むしろ、指導を受け止める選手サイドが、先入観から変なカンチガイをしないように気をつけたいところです。

↓先入観から指導内容を誤解してはいけない！
●セホーン監督：「サッカーは戦争だ！」

誤解：「戦争だー！」
誤解：「戦争が始まるぞー！」
誤解：「サッカーやってる場合じゃねぇ、戦争だ！」


●セホーン監督：「ガンバ」

誤解：「ガン？」
誤解：「持ってきたの？」
誤解：「え、それとも買いに行けってこと？」


●セホーン監督：「誰か球拾い頼むわ」

誤解：「弾を…拾う…ゴクリ…」
誤解：「ガンの…弾を…」
誤解：「みんなに何かあったら骨は拾ってやるぞ…」


●セホーン監督：「撃てー！撃てー！」

誤解：「ガンの弾を撃つぞ！」
誤解：「撃って撃って撃ちまくる！」
誤解：「GUNバン！GUNバン！大阪GUNバーン！」


●セホーン監督：「空中戦で勝負だ！」

誤解：「そういうのあるんすか！？」
誤解：「それマジ戦争じゃないっすか！？」
誤解：「俺、戦闘機乗ったことないっす！」


●セホーン監督：「クロスだ！」

誤解：「殺すんだ！？」
誤解：「監督から『殺せ』と指示が出たらしいぞ！」
誤解：「あと『頭を狙え』だって！一発で仕留めるぞ！」


●セホーン監督：「DFラインの攻略がカギだ」

誤解：「イランの攻略がカギだと…」
誤解：「アメリカ側の人間だったのか…」
誤解：「それはそれで意外だ…」


●セホーン監督：「ブーイングか…サポーターにも堪え性が必要なのだが」

誤解：「サポーターがうるさいらしいぞ」
誤解：「サポーターを黙らせたいらしいぞ」
誤解：「サポーターの口を封じたいらしいぞ」


●セホーン監督：「この敗戦は我々にとっていいクスリとなる」

誤解：「いいクスリ…」
誤解：「やっぱり持ってたか…」
誤解：「ちょっとわけてもらえませんかね？」


●セホーン監督：「遠藤にはチームの核としての働きを期待している」

誤解：「核…」
誤解：「いやいやさすがに核はアカンやろ…」
誤解：「それもう戦争の枠を越えてるで…世界がジ・エンドーやん…」

顔で人を判断してはいけない！

指示は正確に聞くことが必要です！






これぐらい心の準備をしておけば、セホーン監督対策もバッチリ。サッカーは戦争ではなくスポーツなのです。試合の間は激しくぶつかっても、終わったあとには握手ができる関係でいたいもの。セホーン監督もそんなジェントルマンであるはずです。突然の呼び出しで異国の地にやってきてくれた紳士を、僕らも敬意を持って迎えたいものですね。

↓しばらくはフとした瞬間にビクつくかもしれませんが勘弁してください！
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/01/18/gazo/G20120118002453740.html

左手に手榴弾、右手にハンドマシンガンにしか見えねぇｗｗｗ

ピクシーなら「SERRAO STOP STRIKES！」とか言い出すレベルｗｗｗ






セホーンさん！できるだけ笑ってください！ムッとするのは絶対禁止で！