アスレティック・ビルバオをホームで降し、リーガ首位をキープし、バルサとのクラシコを戦うR・マドリー。C・ロナウドのハットトリックを含む5−1の大勝となったが、3ゴール目となったPKで驚きが起こった。

 アスレティック・ビルバオMFスサエタが不用意に足を出してディ・マリアを倒してしまいPKを獲得したR・マドリー。キッカーは普通C・ロナウド、またはシャビ・アロンソが務めることになっているが、ボールに近づいて行ったのはなんとサイドバックのセルヒオ・ラモスだった。

 あまり見ない光景に心配もあったが、しっかりPKを決めたセルヒオ・ラモス。国王杯での退場処分で2試合ベンチ入りできず、メインスタンド最前列で試合を見ていたモウリーニョ監督も明らかにこの選手達の勝手な“アドリブ”に怒りの表情を見せていた。

 試合後のミックスゾーンでセルヒオ・ラモスは、「ずっと得点を決められてなかったから蹴った」と語った。ディフェンスがPKを蹴るのはフェルナンド・イエロ以来。しかも、このゴールが今シーズンR・マドリーに所属するスペイン人選手初得点という記念のゴールとなった。

 試合後、チームの規則を破ったことでモウリーニョ監督の怒りが爆発するかと思われたが、セルヒオ・ラモス個人としてもプロとして初となるPKによるゴールをモウリーニョ監督は冗談交じりに祝福したそうだ。5−1の勝利に繋がるPKにはちょっとした驚きが隠されていた。

(スペイン通信)