広東省広州市で開催中のアジア競技大会では15日、サッカー男子の決勝トーナメントの中国―韓国戦が行われ、中国チームが0−3で惨敗した。一方、会場で観戦していた中国人サポーターの中には、自国チームの「ふがいなさ」から、ブーイングややじが出たほか、試合観戦を「途中放棄」する人も続出するなど、混乱が見られた。

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 広東省広州市で開催中のアジア競技大会では15日、サッカー男子の決勝トーナメントの中国―韓国戦が行われ、中国チームが0−3で惨敗した。一方、会場で観戦していた中国人サポーターの中には、自国チームの「ふがいなさ」から、ブーイングややじが出たほか、試合観戦を「途中放棄」する人も続出するなど、混乱が見られた。捜狐体育などが伝えた。

 捜狐体育などによると、同対戦は開始直後から韓国チームが優勢で、中国チームは、孫衛監督による「ボールをキープしろ!」との指示も空しく、早々に「負け感」を色濃く出していたという。

 韓国チームによる得点は、前半19分、後半4分、同13分。3点目が入った際には、中国人サポーターからブーイングや「中国チーム、解散しろ!」とのやじが出たほか、試合観戦を放棄し、途中退席する人も現れるなど、混乱が見られたと伝えられた。

 試合終了後、中国チームはインタビューを受けることなく、足早に会場を後にした。孫監督はその後の記者会見で、試合前におけるチームの準備の万全さを強調し、「0−3での敗退は本意ではない」などと発言した。また、韓国チームとの能力と経験の差に触れ、「能力や経験の差はあっても、今日の点差ほどかけ離れてはいないはずだ」と言及し、惨敗を受け止めきれない様子をにじませた。

 中国チームは今年2月、東アジアサッカー選手権で韓国を3−0で破っており、チーム内外では、今大会で韓国を破って準々決勝に駒を進めることができるのでは、との期待が高まっていた。中国は同試合での敗退で、16強止まりとなった。(編集担当:金田知子)



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