アトレティコ・マドリーGKデ・ヘア(19)がトップデビューを果たしてちょうど1年が経過した。18歳で43番という背番号を背負ったデ・ヘアのデビュー戦はいきなりのCL。しかも対FCポルト戦という大事な試合だった。スタメン出場していたロベルトが試合途中で怪我。デ・ヘアに突然の交代出場が言い渡された。

 試合は0−2で敗れたものの、アベル・レシノ監督率いた当時のチームはバラバラ状態。デ・ヘアが何度も失点のピンチを救った。その試合の4日後、リーガデビューが待っていた。ホームで迎えた対サラゴサ戦。絶不調が続くチームをデ・ヘアは救うことになる。1−0でリードした場面で奪われたPK。バビッチが蹴ったシュートをデ・ヘアが素早い反応でセーブ。試合はアトレティコ・マドリーが2−1で勝利。デ・ヘアはいきなりヒーローとなった。

 その後はチームメイトでライバルでもあるアセンホとのポジション争い、下部年代のスペイン代表への招集など注目を集める中、着実に成長を続けるデ・ヘア。スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は、「デ・ヘアの成長は見守っている。近い将来必ず必要になる時が来る」と太鼓判を押している。デ・ヘアがいる限り、スペイン代表のGKのポジションは当分、心配はなさそうだ。

(スペイン通信)