国内リーグでは18位と苦しむリヨンが、チャンピオンズリーグ(CL)では2連勝と好スタートを切った。29日に行なわれた第2節のハポエル・テルアビブ戦は、格下相手に手こずった場面もあったが、ミシェル・バストスが前半に決めた2発で心理的には楽な展開となった。

 M・バストスは8分にペナルティで先制点をあげたあと、36分にはコーナーキックからのこぼれ球を左足で豪快に蹴り込んだ。目の覚めるようなシュートは、レキップ紙によると時速104キロ。母国ブラジルの先輩ロベルト・カルロスを思わせるような球足に、本人も「自分のキャリアでもっとも美しいゴール」と胸を張った。

 何より国内リーグでの不振(開幕から1勝4敗2引き分けで18位)のつづくチームに久々の勝利をもたらしたのがうれしかったようで、「こんなゴールをあげて、こんなふうにチームを助けられたのは素晴らしいこと。いまは次のナンシー戦(リーグ・アン第8節、10月2日)に頭を切り替えないといけない。ナンシー戦で敗れるようなことがあったらきょうの勝利も何にもならない」と気を引き締め、これを機に勝利を重ねていくことを誓った。

 ただし、M・バストスはこの試合の終盤で太腿の筋肉を痛めており、ナンシー戦に出場できるかは微妙。ピュエル監督も試合後、カナルプリュス局のインタビューに「この試合の唯一のマイナス点」と顔をしかめた。