ジネディーヌ・ジダン氏の長男エンゾくん(15)が近くスペインのU-16代表に招集される見通し、と20日までに同国のマルカ紙が報じたが、これについて“父ジダン”が答えた。

 ジダン氏は22日、国際的なフランス語放送局である「TV5モンド」の番組に出演し、「いまのところ、スペインからもフランスからも声はかかっていない。こんな感じで幸いじゃないかな。どちらが希望というのはとくにない」と語った。

 息子のテクニックについて問われたジダン氏は、「彼は“ルーレット”をやるんだ。たしかに身のこなしを見ると、自分を見る思いがする」と客観的に才能を認めている。

 一方、スペインA代表のデルボスケ監督は、「(ジダンJr招集の話は)聞いていないが、彼がそれに値するならいいんじゃないか?」とややクールに応じている。また、スペインのアス紙は、「(ユースで)エンゾがスペインを選んだとしても、最終的にどちらの国を選ぶには、21歳まで時間がある」とし、こちらも“争奪戦”を煽る論調をあえて避けている。