産業能率大学は、2009年に最も優れていたと思う社長を従業員数が10人以上の企業経営者に聞き、「社長が選ぶ 今年の社長」としてまとめた。「社長が選ぶ 今年の社長」は、ファーストリテイリングの柳井正氏が2年連続で第1位となった。第2位は、トヨタ自動車の豊田章男氏であったが、第1位とは200票以上の大差だった。

 柳井氏については、不況下においても業績を伸ばしている実績を評価する声が多く、ユニクロブランドの確立や積極的な海外展開を理由に挙げる経営者も目立った。

 「来年注目する会社」は、トヨタ自動車が1位。日本経済全体や産業に与える影響が大きいだけに、注目が集まっている。

 また、社長が選ぶ「今年のビジネスキーワード」は、「政権交代」が1位。「今後の経済成長に大きく影響する」、あるいは「経済のみならず社会全体のシステムが根底から変わる」といった理由が多く挙げられた。

 調査は、11月20日から12月1日まで、インターネット調査会社を通じて実施し、経営トップ697人から回答を得た。

【インタビュー】柴田励司 カルチュア・コンビニエンス・クラブCOO〜変革期に求められるリーダー像と人材の戦力化
【インタビュー】冨山和彦 産業再生機構COO〜日本企業には経営者を育成する修羅場が足りない
次世代経営人材の育成に課題、「修羅場経験」をどう与えるか(2009-10-15)

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の専門紙。「中立公正」「確かな取材活動」で情報提供を行っています。