人事・採用アウトソーシングのレジェンダ・コーポレーション(東京都新宿区、藤波達雄代表)の調査によると、2011年新卒学生の10月の企業への応募数が過去3カ年で最高となった。

 同社の顧客のうち、過去3カ年で比較可能な26社の応募数の増加率をみると、2011年卒は、2009年卒比で208%、2010年卒比で142%となっており、早くも学生の応募が殺到している。厳しい就職活動への危機感が高まり、学生の動き出しが早まったようだ。

 業界別では、金融(前年比256%)、不動産(同227%)、ソフトウェア・情報処理・インターネット関連(211%)が前年に比べて2倍以上の応募数を集めた。

 従業員別では、1000人未満企業(前年比205%)が1000人以上の企業(同151%)の増加率を大きく上回った。

 同社は、「内定取り消し問題など厳しい雇用情勢を昨年から見聞きしてきた現在の大学3年生は、就職活動の厳しさをいち早く察知し、とにかく内定が欲しいという焦りを持って就職活動に取り組んでいると考えられます」と分析している。

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