厚生労働省のまとめによると、2008年度に労働基準監督署が労働基準法違反として是正を指導し、100万円以上の割増賃金が支払った企業が、1553社(前年度比175企業減)となったことが分かった。

 是正によって支払われた金額は196億1351万円(同76億円減、企業平均1263万円)、対象となった労働者数は18万730人(同1187人増、労働者平均11万円)となっている。
 
 1企業当たり1000万円以上の割増賃金の支払った企業は240社(全体の15.5%)で、最高支払額は14億7482万円(道路貨物運送業)。次いで11億8405万円(銀行・信託業)、5億7894万円(建設コンサルタント業)だった。

<100万円以上の割増賃金を支払った企業数の推移>
 2001年度= 613社
 2002年度= 403社
 2003年度=1184社
 2004年度=1437社
 2005年度=1524社
 2006年度=1679社
 2007年度=1728社
 2008年度=1553社

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