林芳正・前総務相はどう動くのか(時事通信フォト)

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 閣僚・党役員ともに主要メンバーは変わらず、小幅な人事となった高市早苗・首相の内閣改造。支持率は改造前よりやや上昇し、安定した政権運営につながりそうにも見えるが、政権のアキレス腱はどこにあるのか。

【写真】初閣議を終えて記念撮影する高市早苗・首相と閣僚ら

 重要閣僚で交代させられたのが林芳正・前総務相だ。総裁候補の小泉進次郎・防衛相、茂木敏充・外相、小林鷹之・自民党政調会長らを続投、再任するなかで、林氏だけを交代させたのは、あえて敵を野に放ったのだという。首相側近の話だ。

「来年9月の自民党総裁選に林氏が出馬するのは織り込み済み。どうせ出馬するのだから、閣内に取り込んでおく必要はないという判断だ」

 高市首相は林支持派議員の切り崩しも行なっている。

「今回の改造で参院枠で初入閣した古川俊治・デジタル相は、旧安倍派なのに過去2回の総裁選で林氏の推薦人となったいわば"隠れ林派"。実は夫人同士が中学・高校の同級生で家族ぐるみの付き合いだという報告が上がっている。入閣候補の情報を集めていた高市総理がそのことを知り、林氏から切り離すために大臣として一本釣りした」(同前)

 一方の林氏も退任するや、すかさず総裁選に向けた行動を起こした。

 9月20日、反主流派の中谷元・前防衛相の国政報告会(政治資金パーティー)にゲストとして参加し、閣僚を辞めた感想を「荷物を下ろしたという感じだ」と語ったのだ。政治評論家の木下厚氏はこう見る。

「林氏の所属する旧岸田派は約40人、旧石破グループや小渕優子氏らの反主流派勢力、参院の石井準一・前幹事長グループ40人が加わればかなりの勢力になる。現状では総裁選で高市首相が敗れるとは考えにくいが、高市首相は党内基盤が非常に弱く、林氏は主流派にも人気がある。内閣支持率が下がれば総裁選は予断を許さない」

 高市政権の前途は多難だ。

※週刊ポスト2026年10月9日号