伊勢ヶ濱親方(元横綱・照ノ富士)肝いりのプロジェクト

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 大相撲9月場所で盛り上がりを見せた両国国技館にほど近い土地で、「新・伊勢ヶ濱部屋」の建設が動き出している。若手親方が言う。

【写真】両国の「新・伊勢ヶ濱部屋」予定地。資材などが置かれている

「伊勢ヶ濱親方(元横綱・照ノ富士)は現在、墨田区立川に部屋を構えているが、あくまで仮住まい。昨年1月には両国の約440平米が借地として確保され、部屋とともに飲食店なども入る複合ビルが建つ構想です。借地代や建設費で総額25億円規模のプロジェクトとされる」

 本場所中はすでに機材が運び込まれ、工事が始まっていた。先立つ8月20日には近隣住民への説明会も開かれた。出席した住民が言う。

「当初8月1日だった着工予定が少し遅れ、完成は2年後の5月25日になるという説明でした。4月末にあった1回目の説明会では、ビルに相撲部屋が入って力士の宿舎にもなると説明されたが、部屋名は出なかった。今回明らかにされるかと思ったら、具体名は出ないままでした」

 本誌・週刊ポストが入手した7階建ての新ビル設計図によれば1階は土俵のある稽古場で、正面の上がり座敷の他にコの字状に78席の観覧席が設けられていた。2階は飲食店にステージが設けられ、3階まで吹き抜けとなってステージが見下ろせる。4階、5階も飲食店が入居するスペースで、6階と7階は親方と力士の住居部分となるとみられる。

 土地の賃借権を持ち、建築主となった会社の設立時の代表者が伊勢ヶ濱親方夫人であることなども報じており、近隣住民もその認識だが、説明会では謎の問答が続いたという。前出の住民が言う。

「住民から"具体的な部屋の名前を聞きたい"と質問が出ても、"まだオープンにできない"という反応が続く。ただ、部屋側の発表を待たないといけないとしながらも、"(皆さんが)ご存じの通りですが……"と苦笑い。みんな伊勢ヶ濱部屋だと理解しています」

 建築主の会社代表は昨秋に飲食店プロデュースを手がける男性に代わったが、本誌取材に「(部屋が)決まれば会見とかされると思います」と話しており、大々的な発表のタイミングを窺っているようだ。複合ビルのテナントについては以下のような説明を受けたと前出の住民が続ける。

「飲食店について"派手なものにはならない""(ステージ上のショーも相撲の)偽物はやらない"と明言していましたね。あくまでも両国らしいものになるようです」

 当の伊勢ヶ濱部屋は、旧宮城野部屋を吸収して幕内6人を含む32人を抱える角界最大勢力になった。部屋付き親方も4人で一門内に影響力もある。

「大関候補の熱海富士、9月場所で新三役だった伯乃富士が共に23歳、横綱キラーの義ノ富士は25歳と若い。元横綱・白鵬が自身の四股名を授けて聖白鵬としてデビューさせた愛弟子の寿之富士、先代の伊勢ヶ濱親方(現宮城野親方)の現役時代の四股名を継承して初土俵を踏んだ旭富士など楽しみな若手が多い」(相撲担当記者)

 その勢力に相応しい威容の新ビルとなるのだろうか。

※週刊ポスト2026年10月9日号