「打てばよかった…」後悔を残して途中離脱、ロス世代エースが漏らした“本音” 森保監督が明かす決断の理由「彼のキャリアにプラス」

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佐藤はスペインに戻り、バレンシアでスタメン定着を目指す(C)Getty Images

「初キャップとなる選手や経験の浅い選手たちをスタートから起用して、強度高く激しく戦ってくる相手との対戦で何ができるかにトライしてもらいたい」

 森保一監督が前日に語っていた通り、9月28日のベネズエラ戦(広島)では小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)、中野就斗(広島)、熊坂光希(柏)、齋藤俊輔(ウェステルロー)の4人の新戦力を思い切って代表デビューさせた。

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 特に攻撃陣は、1トップの後藤啓介(フライブルク)、シャドーの佐藤龍之介(バレンシア)、齋藤の前線3人が揃ってロサンゼルス五輪世代。フレッシュなトリオが爪痕を残せるのかは非常に興味深かった。

 彼らがプレーしたのは前半45分間。齋藤が何度か積極的にフィニッシュに持ち込み、34分には後藤がGKと1対1に。これは前半最大のビッグチャンスだったが、惜しくも枠を外してしまった。佐藤も40分のカウンターの場面でシュートを打てる状況になったが、パスを選択。結果的にゴールに結びつけることができなかった。

 指揮官は「みんな本当によくトライしてくれた。シャドーの龍之介、俊輔、1トップで出た啓介は随所で個で局面を突破する、フリーランニングで背後に抜け出すというところ、攻守にわたってチームの戦いに関わるところをよくやってくれていた」と労ったものの、最後の質という部分で物足りなさを感じさせたのも事実だ。

 特にこのタイミングで代表を離脱することになった佐藤は悔しさが色濃く残ったのではないか。

「たらればですけど、(40分の)あの決定機は打ちたかったなと今は思っています。自分に足りなかったのはアシストやゴール。(後半から出た)伊東(純也=ゲンク)選手や上田(綺世=リール)選手が同じ出場時間で結果を残していましたし、その違いは感じました」と本人も神妙な面持ちでコメント。2025年6月のインドネシア戦(吹田)での代表デビューから1年3か月が経過したが、まだ代表定着できていないことに焦燥感も覚えているのではないか。

 森保監督も彼の成長を第一に考えて、離脱という判断を下したことを明かした。

「彼は初めての海外移籍で、シーズン当初は使われていましたけど、暫定監督になってから試合に出ないことがあったりしていた。代表でいい経験を積んでもらって、刺激を得てクラブに帰ってもらうことも考えましたけど、それよりもチームの練習に戻って代表明けの試合に出られるようにチーム練習に参加した方が彼のキャリアにとってもプラスになると判断しました」

 その親心に佐藤は結果で報いなければならない。目下、リーガ・エスパニョーラで19位に沈むバレンシアは代表期間の23日に2026年北中米W杯でメキシコ代表を率いたハビエル・アギーレ監督が就任。元日本代表指揮官ということで、日本人の佐藤を前向きに評価してくれる可能性もありそうだ。

「またアピールをプレシーズンの最初のようにやっていくだけだなって思いますし、そのためにも結果が大事。さらにその上のレベルで見せていきたいですし、やっぱり攻撃的な選手なので、ゴールにもっともっとこだわっていきたい。チームとしてもなかなか点取れていなかった中で、自分の責任もありますし、これからまた違った監督で頭をスッキリさせてやりたいなと思っています」と19歳の若武者は目をギラつかせた。

 11月以降の代表活動に戻り、2027年アジアカップ(サウジアラビア)への切符を手にするためにも、バレンシアでの定位置死守、そして得点という結果はマスト。ロス世代のエース級と目されるアタッカーにはいち早くこの停滞感を打破し、代表定着・主軸参戦への布石を打ってほしいものである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]