[9.28 キリンチャレンジカップ 日本 2-1 ベネズエラ Eピース]

 5人を交代したハーフタイム明け直後の後半1分に失点するも、後半開始からキャプテンマークを巻いて途中出場した日本代表MF伊東純也(ゲンク)が絶妙なクロスで同点ゴールをアシストした。後半4分、左サイドのMF相馬勇紀からパスを受けた伊東が右足でゴール前に鋭いクロスを供給。同じく後半から途中出場のFW上田綺世が滑り込みながら右足で合わせた。

「相馬からバックパスをもらったときにフリーだった。(上田)綺世がいい動き出しをして、そこにいいボールを蹴れた」。アシストの場面をそう振り返り、「後半の入りで1分もしない間に失点して、難しい立ち上がりになったけど、早い段階で返せたのは良かった」と指摘。「チャンスは多く作れていたので、そこで追加点を取れていれば楽になったと思うけど、最後10人になってもPKを取って逆転して勝てたのは良かった」と力説した。

 一度はベネズエラがPKを獲得したが、VARに介入により日本側にPKが与えられた。DF鈴木淳之介のファウルの前にMF久保建英が相手PA内で倒されており、映像を確認した主審がベネズエラのPKから日本のPKへと判定を変更。これを上田が落ち着いて決め、劇的な決勝点になった。

「(鈴木)淳之介のやつもファウルだったと思うけど、その前にタケ(久保建英)のところでファウルがあって、タケに『絶対ファウルだから言って』と言われて。(主審に)言っていたけど、(主審が)『チェックしているから』と言っていたので、チェックを待って、こっちのファウルが先になって良かった」

 キャプテンマークを巻いていたこともあり、主審とコミュニケーションを取るのも伊東の役割。「キャプテンという柄じゃないけど、言えるところは言おうかなと思っていた」と照れくさそうにはにかんだ。

 これで24日のウルグアイ戦(○3-1)に続いて2試合連続のアシストを記録。33歳を迎えても衰えを知らないパフォーマンスに報道陣から「伊東選手の全盛期は何歳なのか」という質問も飛んだ。これには「今が一番調子いいです」と笑顔で即答。「出たら結果を出せているので、結果がすべてかなと思う」と、その理由も単純明快で、「満足ではない。自分でも点を取れたらもっといいけど、ゴールに絡めているのはいいこと」と、飽くなき向上心を口にしていた。

(取材・文 西山紘平)