◆米大リーグ タイガース4-3パイレーツ(26日、米ミシガン州デトロイト=コメリカパーク)

 タイガースのジャスティン・バーランダー投手(43)が、本拠のパイレーツ戦に現役生活最後となるマウンドに立った。

 今年7月に、今季限りでの現役引退の意向を表明した現役最多266勝のレジェンド右腕。3月30日の敵地・ダイヤモンドバックス戦以来の登板となった。

 初回は3者凡退。2回には安打と四球があったが無失点に抑えた。3回も3者凡退。両軍無得点の4回には、先頭のラウに35号ソロを浴びて先取点を与えた。5回にも2死からゴンザレスに7号ソロを被弾。6回先頭のラウを捕邪飛に打ち取ると、長女がマウンドに駆け寄って降板を告げて、バーランダーは強く抱きしめた。娘の姿を見た瞬間に体を震わせ、こらえていた涙があふれ出した。本拠地のファンは総立ち、サイ・ヤング賞3度の右腕が、さらなる涙を必死にこらえながらマウンドから降りた。

 引退試合は、5回1/3で91球を投げ、5安打2失点、6奪三振。最速は95・0マイル(約152・9キロ)をマークし、43歳とは思えぬ投球だった。現役でバーランダーの次に通算勝利が多いのは42歳右腕シャーザー(ブルージェイズ)の224。3位は36歳右腕コール(ヤンキース)で163のため、現役では2人しかいない200勝投手の1人がグラブを置いた。試合はバーランダーが敗戦投手寸前の9回2死から、タイガース・バレンシアが逆転サヨナラ2ランを放って右腕の通算160敗目を消し、勝利で引退試合に花を添えた。

 バーランダーは2005年にタイガースでメジャーデビュー。2年目の06年に17勝を挙げて新人王に輝いた。11年には24勝5敗、防御率2・40という圧倒的な成績を残してサイ・ヤング賞とMVPをダブル受賞。17年途中からアストロズでプレーし、19年に21勝で2度目のサイ・ヤング賞。21年は前年に受けたトミー・ジョン手術のリハビリで全休し、39歳だった22年には18勝、防御率1・75で3度目のサイ・ヤング賞を手にした。ポストシーズンにも通算38試合に登板し17勝12敗。アストロズで2017年、2022年にワールドチャンピオンに貢献した。

 その後メッツ、ジャイアンツを経て、今季タイガースに復帰した。最多勝は4度、最優秀防御率は2度で、サイ・ヤング賞3度、MVPを1度を手にした。通算557試合すべてに先発し266勝は37位タイ(159敗)、3580奪三振は歴代8位、防御率は3・33だった。