日本郵便、本社機能の一部を浅草郵便局などに移転へ…空きフロアはオフィスとして貸し出しの方向
日本郵便は、東京・大手町の本社ビルに置く本社機能の一部を、2027年4月に移す方針を固めた。
移転するのは郵便・物流部門が中心で、対象となる従業員は本社勤務の半数にあたる約1000人となる見込みだ。郵便物の減少など厳しい経営環境を受けた収益改善策の一環で、移転により空くフロアを賃貸オフィスとして貸し出す。
本社が入る「大手町プレイス ウエストタワー」で所有する二つのフロアを、親会社である日本郵政のグループ会社にオフィスとして貸し出す方向で調整を進めている。賃料収入により、27、28年度に各約9億円の収益改善効果を見込んでいる。
現在二つのフロアを使っている部門は、東京都江東区のオフィスビル「イクシナル門前仲町」と、東京都台東区の浅草郵便局に移転する方針だ。従業員は27年2月頃から段階的に移り、4月に移転を完了させる予定となっている。
本社機能の分散を契機に、これまで原則、対面で行ってきた会議などのあり方を見直し、オンラインでの業務を拡大して効率化を図る。また、郵便局内に本社機能の一部を移すことで、配達や窓口業務などの現場との距離を縮め、業務改善につなげる狙いもある。
郵便・物流事業の25年度の営業利益は118億円の赤字だった。赤字額は26年度に1040億円、28年度には1730億円へ拡大する見通しだ。日本郵政は28年度までに、日本郵便の集配拠点を500か所減らすなどの構造改革を進めている。
