【八村塁が今夏、神戸に残したもの】Bリーガーも驚いたNBAの日常
NBAで活躍する八村塁選手(ロサンゼルス・クリッパーズ)が初めて神戸で開催した次世代育成プロジェクト「Daiichi Life Group Presents BLACK SAMURAI KOBE CAMP」。8月5日午後の「THE SHOWCASE」では、八村選手と神戸ストークスの選手たちによるトークショーが行われた。
“Bリーガーが質問攻めにしてみた”というテーマが設けられたなか、ストークスの選手たちは、NBAの試合前の過ごし方やスター選手との接し方などを質問。これに、八村選手が丁寧に応じていった。

最初に質問したのは、ストークスのチームリーダー、寺園脩斗選手だ。「選手目線で気になる」と、会場入りしてから試合開始までの流れについて、NBA選手が試合前にどのように身体を整え、コートに向かっているのかを尋ねた。
八村選手は、午後7時開始の試合の場合、レイカーズ時代は午後3時半ごろにチームミーティングを行い、30分ほどウォークスルーをした後、選手をトレーニング、治療、シューティングなどのグループに分けて準備すると説明した。
自身はマッサージやストレッチを受けた後、ウエイトトレーニングなどで身体を動かし、試合の1時間前ほどからコートでシューティング。その後、試合40分前に再びチームミーティングを行い、先発メンバーや相手の守り方などを最終確認してから、試合直前のウォームアップに入るという。
この回答に、「僕らは映像でしか見たことがないので、詳しくどういうことをしているか、どういうタイムスケジュールなのか、Bリーグと全然違った」と寺園選手。「ゲーム前にちゃんと準備してゲームに入っているんだなと感じました」と話した。
続いて、ずっと八村選手のSNSをチェックしているという木村圭吾選手が、試合会場に入る際に毎回異なるコーディネートを見せる八村選手に、「服装は自分で選んでいるんですか?」と尋ねた。
八村選手によると、NBA入り後の1、2年ほどは自分で服を選んでいたものの、シーズン中に毎日の服装を考えることに負担を感じるようになり、3、4年目ごろからスタイリストをつけたという。現在は10試合分ほどのスタイルを用意してもらい、試合当日にその中から気分に合ったものを選んでいると明かした。
司会者から「参考にできそうですか?」と聞かれると、木村選手は「いや、できないです」と即答していた。
そして小川麻斗選手は、レブロン・ジェームズ選手(フィラデルフィア・76ers)やルカ・ドンチッチ選手(ロサンゼルス・レイカーズ)ら、世界的なスター選手とプレーするときのメンタリティーについて質問した。
八村選手は「一番緊張したのが、レブロン」と告白。レイカーズ時代にともに戦ったなか、最初のころはキャッチミスをすることもあったという。それでも、レブロン選手と4年間ともにプレーしていくうちに徐々に慣れたといい、「どんどん自信になってきて、毎日がモチベーションになっていく」と、充実の日々だったことを明かした。

練習や試合だけでなく、オフコートでも食事に誘われるなど交流を深めたといい、レブロン選手について「お兄ちゃんみたいな存在」と表現。日本に来るという話もあったというが、実現しなかったことについては「嘘つかれましたね(笑)。くるくる詐欺です(笑)」と述べつつ、「今度連れてきます!」と宣言し、会場を沸かせた。
さらに小川選手は、「いつか、Bリーグに戻ってきますか?」と直球質問。これに、八村選手が「Bリーグでキャリアを終わらせたい。それが神戸かはわからないですが、Bリーグでプレーしたいなというのは僕の1つの夢」と答えると、アリーナは大いに盛り上がった。
このほかにも、山口颯斗選手がNBAで行われている連戦「バックトゥバック」の移動の大変さを聞き出したり、弟の八村阿蓮選手が兄・塁選手の車好きの一面を引き出す様子なども見られた。

イベント終了後、ラジオ関西の取材に応じた寺園選手は、今回の「BLACK SAMURAI KOBE CAMP」について、「八村選手が主宰するキャンプは、規模感も全然違う。NBAのファンの方も来ていて、本当にもう全てが桁違いですごいなという感じがした」と、感想を述べた。
「自分のためのキャンプにもなった」というのは、木村選手。「本気でNBA選手がワークアウトしているところを見たことがなかったので、それだけで一番大きな学びになった」という。


寺園選手は、「この2日間、僕らも教える立場でもあったし、実際に自分たちも一緒にやらせてもらったなか、ドリブルの強さだったり、姿勢など、いろいろ技術のことも言っていたが、それよりも先にベースの部分、『スタンスの広さ』『目線を上げる』という僕らでも普段から言われているようなことを、(八村選手やNBAコーチが)すごく大事にやっていた。そこを僕たちももう1回フォーカスして、シーズン開幕に向けて準備していきたい」と、基礎的な部分の重要性を再認識。秋からのBプレミアに向けて、今回のイベントは大きな刺激になったようだった。


