「吐き気がする…」インド女子選手が抱えた“苦境” 70分のはずだった移動時間が2時間超え 同国関係者が不満を吐露「日本人が時間を守ると信じた」【アジア大会】

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問題が山積している愛知・名古屋アジア大会(C)Getty Images

 32年ぶりに日本で実現したアジア大会。愛知・名古屋を舞台とした国際イベントは大きな注目を集めていたが、開幕前から運営面でのトラブルが相次いで発生。日本の組織委員会に対する疑念が深まっている。

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 連日のように何かが起きている。選手や関係者が宿泊する施設の環境面の問題はもちろんのこと、移動、練習環境などをめぐるトラブルが尽きないのだ。

 実際、今大会で選手たちはどれほど過酷な状況にいるのか。いわば「異国」での調整を強いられている海外のアスリートからは悲痛な声が上がっている。

 インドの大手紙『Indian Express』20日に行われた射撃の女子10mエアライフルの団体戦で銀メダルを手にしたインド代表のメンバーが、宿泊施設から会場まで山道を約2時間もバス移動を余儀なくされていたことを紹介。「選手たちはバスの方向転換による揺れで首がこわばるのを防ぐためにネックピローを使用し、乗り物酔いを避けるため、全員が携帯の電撃は切っていた」と伝えた。

 同紙の取材に対してコーチを務めたマノジ・クマール氏は、「こんなに時間がかかるとは思っていなかった」と告白。さらに組織委員会側から移動の所要時間が「70分と聞かされていた」とを明かした上で、こう続けている。

「日本人が時間を徹底的に守るという考えを持っていたから、私たちはその言葉をそのまま信じた。実際の移動時間を教えてくれたらよかったと心から思う。我々は選手全員に、移動中に首が凝らないようにネックピローを持参するようアドバイスした。乗り物酔いをしないように、バス移動中は携帯の使用を控えるよう伝えた。音楽を聴くために使うのは問題ないが、それ以外は禁止にした。選手たちは肉体的にも精神的にも最高の状態でなければいけない。疲労を最小限に抑えるために、私たちはあらゆる面で配慮する必要があった」

 競技外での思わぬ障壁だった。団体戦に出場していたソナム・マスカールは「移動中はただ寝るだけだったわ。外を見ると酔ってしまって吐き気がするから」と切実に訴えた。

 一連の苦労を伝えた『Indian Express』は「選手たちが予想していなかったのは、名古屋から曲がりくねった道を2時間もかけてバスで向かう道のり。彼らには本来はなくてもいい別の困難が待ち受けていた」と指摘。母国の精鋭たちが強いられた問題に対する苦情を記した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]