真木よう子「守らなければならない命があることが、自分を律する理由に」
「昨日、母に『明日、グラビア撮影だから』と言ったら、『水着になるの?』って聞かれちゃって(笑)。でも、20代、30代を経て、43歳の今の自分にしかない佇まいや空気を、写真家の藤代冥砂さんなら、ひとつの作品として掬い上げてくださる気がしたんです。だから、今の自分をそのまま置いてみよう、という気持ちで臨めました。すごく楽しかったですね」
女優生活25周年を迎えた真木よう子は、久々のグラビア撮影をそう振り返る。娘2人の存在が、自分を成長させてくれているという。
「昨年に次女を産んで、守らなければならない命があることが、自分を律する大きな理由になっています。17歳になる長女も、よく下の子の面倒を見てくれます。私が仕事のときは母が来てくれて。1人子供が増えたことで、家族それぞれの役割が少しずつ変わり、以前より家族の輪郭がはっきりした気がします。
次女は今、夜泣きがすごいんですよ。母親って、休憩なしの24時間無報酬の監視員みたいですよね(笑)。眠っていても、どこかでずっと赤ちゃんのことを考えている。だから、私にとってリフレッシュ法は散歩。たんなる気分転換というより、自分を日常に戻す時間なのかもしれません。ベビーカーを押して、花や草を見たり、川を眺めたり。そういうものにふれていると、頭の中に溜まったものが少しずつほどけていくんです」
最近、次女はハイハイができるようになった。
「私のところへ追いかけてこようとするときが、いちばんかわいいです。最近、私は本当に何を見ても感動して泣いちゃうんですよ(笑)。次女はこれから立って、歩いて、いろんなことができるようになる。その過程を見られるのが、今はただ楽しみです」
若いころは、30代以降の自分を想像することはなかったという。
「私は役者なので、いつまでも若くいることより、その年齢だからこそ演じられるものを大切にしたいんです。43歳なら、43歳の人間の役をやりたい。自分を偽らずに生きていたい。その結果『この人、なんか好きだな』と思ってくださる人が少しでもいてくれたら、それで十分なんじゃないかなと思っています」
ところが最近、この考えを揺るがせる出会いがあった。
「撮影で久しぶりに沢尻エリカさんと再会して、めちゃくちゃかわいくて。全然、昔と変わっていなくて。一緒に映ったときに恥ずかしくないくらいにならないといけないと思いました(笑)。外側も美しくあり続けるっていうことを、すごく意識させてくれる存在でした」
まきようこ
43歳 1982年10月15日生まれ 千葉県出身 T160 2001年、映画『DRUG』で女優デビュー。2006年、『ゆれる』で山路ふみ子映画賞新人女優賞。2014年には『さよなら渓谷』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『そして父になる』で最優秀助演女優賞をダブル受賞。今年11月6日、出演する映画『星の教室』が公開予定。そのほか最新情報は、公式Instagram(@yokomaki_official)にて
写真・藤代冥砂
スタイリスト・武久真理江
ヘアメイク・石川美幸
Produce by Kaori Oguri
衣装協力・ALLSAINTS、SVNR、little emblem、e.m.、unsung
