【A4studio】10年前なら欧米に行っていたはずの舟山久美子に菊地亜美…ママタレントの「東南アジア移住ブーム」の背後にあった「切実な事情」
ママタレの「東南アジア移住ブーム」
今年8月、ギャルモデルとして人気を博していたくみっきーこと舟山久美子が、夫と子ら一家そろってシンガポールへ移住したことをSNSで発表。そして9月8日にはSNSで、妊娠していた第三子を無事に移住先のシンガポールで出産したことを報告している。
国外へ拠点を移すことを決めたのは舟山だけではない。実はこのところ、ママタレントとして人気の高い女性タレントたちによる「東南アジア移住ブーム」が起きているのだ。
舟山の友人である元「アイドリング!!!」の菊地亜美も、同月にマレーシアへ母子で移住しており、日本との二拠点生活に。またマレーシアへは、元グラビアアイドルの優木まおみも昨年から渡っている。
少々さかのぼると、高学歴タレントとして人気を博し、「オリエンタルラジオ」の中田敦彦と結婚した福田萌も、家族で2021年にシンガポールへ移住。今年、約5年間の移住生活を終えて帰国したことが話題を集めていた。
幼い子どもがおり、まだまだ自身も働き盛りという多忙な彼女たちが、なぜ今、東南アジアへ拠点を移すのか。移住先としてこの地域が選ばれている背景や、子育てとタレント活動という二軸を持つママタレたちにとっての移住のメリットや懸念点とは?
多くの日本人の海外移住をサポートしてきた株式会社アエルワールドの大森健史氏に解説していただいた。(以下、「」内は大森氏のコメント)
日本人の海外移住に起きている変化
まずは日本人による海外移住の最新の傾向について。
「2011年の東日本大震災や2020年頃から始まったコロナ禍の影響で、海外移住への関心が高まった感覚がありますが、ここ数年で費用面による実現のハードルが上がっていると感じます。
その原因は海外移住を検討できるクラスの所得層が減ったこと。実際に海外移住を実現させなかったとしても、選択肢には入れられるぐらいの所得のあった層が、日本全体で見て減ってきているのでしょう。昨今の円安による影響は甚大で選択肢として考えられる人自体が少なくなってきているということです」
ではいま現在、海外移住を実現できている層とは?
「現地で生活していけるだけの金銭的余裕があるか、居住地にとらわれずに自身の力でビジネスを行える人たちに絞られてきているのです。一般人と芸能人という区別なく、そうした人々を私は『シン富裕層』と呼称していますが、移住を決断したママタレントたちもここに当てはまるでしょう。海外移住はこうしたごく限られた人々のみ持つことができる“ハードルの高い選択肢”となってしまっているのです」
「東南アジア移住ブーム」の裏側
そんな「シン富裕層」ともいえるママタレたちによる東南アジアへの移住ブームはなぜ起きているのか。
「これまでも大々的に公表されてこなかっただけで海外移住の流れはあったと考えています。ですからママタレの海外移住自体はここ最近で突然増加したわけではないと思いますが、こうしたニュースが目立つのは選ばれる移住先が東南アジア諸国に集中しているからです。
なぜ東南アジアに集中しているかについては、“金銭的に手が届くラインだから”というのがもっとも大きな理由でしょう。以前まではもっとさまざまな国が移住先の候補にあり、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに人気が分散していました」
たしかに一昔前までは海外移住と聞いて真っ先に思い浮かべるのはアメリカだったが…。
「いまのアメリカは、例えばニューヨークの『一風堂』ではラーメン1杯が20ドル以上し、そこにトッピングやドリンクを付けてチップも支払うと、5000円程度になるような国ですから、日本での生活費の感覚のまま移住すると日々の出費に驚くでしょう。
そしてマレーシアなどの東南アジアはいまよりもずっと物価が安かったため、かつては一般的な所得の人々でも移住しやすいエリアでしたが、現在は富裕層レベルでギリギリ移住できるという感覚です。早い段階で移住していた人が、東南アジアの生活でもかなり支出が多くなってきたため、現地で困窮しているという話も聞きますからね」
“アメリカよりも東南アジアの魅力が高まった”というわけではなく、所得などの問題で移住先の有力候補がスライドしたということのようだ。
「近年、東南アジアに移住していったママタレたちは、10年ほど前ならハワイやオーストラリアなども有力な候補だったでしょう。シンガポールやマレーシアに決断した決め手は本人たちしかわからないことではありますが、いまは費用面から東南アジアに目を向ける方が増えているのだと思います」
【つづきを読む】菊地亜美はマレーシア、舟山久美子はシンガポール…ママタレ移住先「費用の違い」と「子どもの英語学習」への効果
【つづきを読む】菊地亜美はマレーシア、舟山久美子はシンガポール…ママタレ移住先「費用の違い」と「子どもの英語学習」への効果
