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農林水産省アメリカ産の生のジャガイモの輸入解禁に向けた手続きについて、具体的な協議を行う新たな段階に進んだと明らかにしました。ジャガイモ農家への打撃を避けられるのか、不安の声が上がっています。

■普段口にするジャガイモ“ほぼ国産”…変わる可能性?

肉じゃが、コロッケ、じゃがバター。私たちが普段口にしているジャガイモは、ほとんどが国産で、スーパーに並んでいる生のジャガイモもほぼ国産です。これが変わる可能性があります。

農林水産省 大島英彦消費・安全局長
「米国は、ばれいしょ(ジャガイモ)の一大生産国。市場規模の大きい我が国に対し、ぜひとも輸入してもらいたいと強く希望をもっておられる」

アメリカ産の生のジャガイモを輸入するかどうか、検討が進められています。

背景にあるとみられるのが、アメリカのトランプ大統領。6年前にアメリカ産ジャガイモの“輸入解禁”を要請した他、去年も、日本へのジャガイモ輸出拡大に関心を示していました。

■日本政府 病害虫の被害を評価など…輸入解禁へ手続き

現在、アメリカ産の生のジャガイモは、病害虫が日本に入り込むのを防ぐため、一部を除いて、輸入が禁止されています。ただ、アメリカは全面的な輸入解禁を求めていて、日本政府は病害虫がどのような被害をもたらすのか評価を行うなど、手続きを進めていました。

農林水産省 大島英彦消費・安全局長
「我が国としてケアすべき病害虫をリストアップする作業が終了したことから、次のフェーズで21種の病害虫1つ1つ、リスク管理措置の在り方を詰めていくことになります」

ここからは、日本で十分な検疫検査ができない21種の病害虫などへの対策を、アメリカ側と具体的に詰めていくといいます。

病害虫は、ヒトへの健康被害はないものの、国内のジャガイモに寄生すると育ちが悪くなったり、枯れたりしてしまいます。さらにやっかいなのが“しぶとい”ということ。一度土に入ると、15年以上生き延びることもあり、被害が長期化する可能性も。

■「国産が売れなくなるのではと…」ジャガイモ農家が懸念

国内のジャガイモ農家は、不安をにじませています。

高橋農園 高橋進社長
アメリカから輸入するのはリスクを増やしているのではないか」

さらに輸入となった場合、一番懸念しているのが、国産の価格です。

高橋農園 高橋進社長
「(アメリカ産より)国産のジャガイモが値段的には高くなると思う。ジャガイモが売れなくなるのではないか。生活ができなくなるのではと心配しています」

■「安ければ使っちゃうかも」「なかなか手に取らない」

もし、アメリカ産がスーパーに並ぶことになったら…

70代
「安ければ使っちゃうかもしれない」

親子
「安全面をクリアしていたら、安かったらそれでいいのかな」
「国産を主に買っている。輸入して売り場にあったとしてもなかなか手に取らない。値段はあるが安心の方を考えちゃう」

■「選択肢が広がった方がいい」との声も

店側は…

スーパーマーケットセルシオ和田町店 青果担当者
「国産ジャガイモが高騰しているときはおそらく(米国産を)入れる。安定供給という面からいえば、輸入品が入ってきて選択肢が広がった方がいいかなと」

政府は、こう強調しています。

簗和生農水相
農林水産省としては、我が国の農業に悪影響を与える恐れがある病害虫の侵入を許さないとの強い決意のもとで毅然とした態度で協議に慎重に対応していく」