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プラグインハイブリッドに注力

ボルボは、中型SUV『XC60』および大型SUV『XC90』のマイナーチェンジを欧州と米国で発表した。新しいプラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを導入して使い勝手の向上を図ったほか、エクステリアデザインも一新した。

【画像】ボルボのベストセラーSUVが大規模マイナーチェンジ【改良型XC60とXC90を詳しく見る】 全43枚

スウェーデンのボルボは完全電動化路線から転換し、今後数年間のEV計画を縮小して、新世代のハイブリッド車に注力している。その一環として、人気の高いXC60とXC90に大幅改良を施した。


ボルボXC60(改良型)    ボルボ

改良型に搭載されるPHEVパワートレインは、引き続き2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを中心としているが、バッテリー容量を19kWhから41.2kWhに拡大するとともに、より高出力の電気モーターを採用した。

近年、欧州ではPHEVの販売が伸びている。2025年の英国におけるPHEV販売台数は22万5143台で、2024年比35%増となり、市場シェアは過去最高の11%を記録した。2026年8月の販売台数は2025年同期比で39.8%増加し、市場全体の14.5%を占めた。

大容量バッテリーで電気航続距離200km

改良型XC60には2つのPHEVモデルが用意されている。1つは合計出力180psを発生する『T6』で、電気のみでの航続距離は200km(従来は約80km)とされている。もう1つは合計出力250psの『T8』で、電気のみで188kmの走行が可能とされる。

ボルボはXC60の電気航続距離を「同クラス最高」と謳っている。実際、ライバルとなるBMW X3 30eの電気航続距離は90km、アウディQ5 TFSIeは100km、メルセデス・ベンツGLC PHEVは130kmにとどまる。市販PHEVの中でも屈指の性能だ。


ボルボXC60(改良型)    ボルボ

大容量のバッテリーを採用しているにもかかわらず、トランク容量に妥協はないとされている。

一方、フラッグシップモデルのXC90には、合計出力250psを発生する『T8』が用意される。電気のみでの航続距離は、従来モデルの60kmに対し160kmと大幅に向上した。

ボルボによると、新型バッテリーは16Aの家庭用充電器を使用した場合、0~100%までの充電に4時間を要するという。従来モデルは3時間だった。

PHEVモデルに加え、XC90とXC60の両車には、最高出力250psのマイルドハイブリッド付きガソリンエンジン搭載モデル『B5』も設定される。

質感向上、グーグルAIアシスタントも搭載

今回の改良で新しくなったのはパワートレインだけではない。最近マイナーチェンジを受けた『XC40』と同様に、デザインも大幅に変更された。

特に、フロントエンドの違いは顕著だ。Aピラーより前方の部分はすべて新設計となっており、フェンダー、ボンネット、フロントバンパー、そしてスリム化されたグリルなどが主な変更点として挙げられる。また、「トールハンマ-」デザインの新しいマトリックスLEDヘッドライトも採用された。


ボルボXC60(改良型)    ボルボ

リアエンドも、リアウィンドウを除き全面的に変更されており、新しいライト、テールゲート、バンパーが採用されている。

また、新デザインの20インチおよび21インチホイールが選択可能となり、新色としてヘザーブロンズも追加された。

インテリアにも、質感を高めた内装材や、最新ユーザーインターフェースを備えた11.2インチのタッチスクリーンの導入など、数多くの改良が施されている。インフォテインメント・システムには、グーグルのAIアシスタント「ジェミニ(Gemini)」が搭載される。

XC90は、内外装のデザインに変更はないが、新しいインフォテインメント・システムが導入された。

改良型のXC60およびXC90の価格についてはまだ正式に発表されていないが、今後数か月以内に納車が開始される見込みだ。