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 ◇パ・リーグ ソフトバンク4-0オリックス(2026年9月16日 京セラD)

 リーグ3連覇に王手をかけた。ソフトバンクは16日、オリックスを下し、今季最長の8連勝で優勝マジックを2とした。0-0の延長10回に栗原陵矢内野手(30)が決勝の中前適時打。前の打席まで再三のチャンスで凡退していた4番が意地を見せた。17日にソフトバンクが同戦に勝利し、西武が日本ハムに敗れれば、南海時代の1966年以来となる球団60年ぶりの3年連続のリーグ優勝が決まる。

 さすが、4番だ。じれったい時間が流れる中でようやく均衡を破った。栗原は一塁上で人さし指を突き上げた後に仲間に向かってガッツポーズをした。

 「何とかしたかった感じですね。投手が頑張っていたので何とかつなごうと。最後にうまく打てて良かった」

 0-0の延長10回無死一、二塁、2ストライクから岩崎のフォークをシャープに振り抜いた。決勝の中前適時打。両リーグトップの111打点目から、この回は4点が入った。

 それでも栗原はそれまでの打席の反省を繰り返した。「上沢さんがゼロで頑張っている中でなかなかチャンスで打てなかった。もっと早い段階でしっかり打っていれば。僕の責任でもある」。初回、3回、5回と3打席連続で得点圏に走者を置いた場面で凡退していた。それでも最後に執念の一打。9月のチーム10勝のうち勝利打点4と4番の仕事を果たしている。

 三塁の守備でもミスがあり、試合後に笑顔はなかった。0-0の8回1死で若月の三遊間へのゴロを捕球するも一塁に悪送球。マウンドの松本裕に負担をかけた。失点には結び付かなかったが「何か変なエラーをしているので、しっかりやらないと」と気を引き締めた。

 選手会長が最後に決め、チームは今季最長の8連勝。小久保監督は「最初の1点がなかなか遠かった。クリ(栗原)がよく打ちましたね」と少しだけホッとした表情を見せた。優勝マジックは1つ減らして「2」となった。きょう17日のオリックス戦に勝ち、西武が日本ハムに負ければ球団生誕の地・大阪で優勝が決まる。

 小久保監督は「僕らは僕らのやることをやるだけなので」と冷静に先を見据え、栗原は「明日、分かりませんけど、ゼロにできるように頑張ります」と言った。球団60年ぶり、福岡移転後では初のパ・リーグ3連覇へ。新たな歴史がつくられる瞬間はもうすぐだ。(井上 満夫)