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 プロ野球のオーナー会議は16日、次期コミッショナーとして元三井物産社長の飯島彰己氏(75)の就任を決めた。11月の同会議で正式決定し、第16代として12月7日付で就く予定。榊原定征コミッショナー(83)は任期満了で退任する。現在「野球くじ」による野球振興事業の財源確保が検討されていて、新リーダーに大きな期待がかかる。

 事業拡大を目指す路線がより強固となった。以前は法曹界や官僚出身者が目立っていたが、3代連続で経済界から選出された。オーナー会議の議長で、選考委員も務めたDeNA・南場智子オーナーは「国際化、事業拡大、裾野の拡大という3つの大きな課題を解決する力量がある適任者」と期待を込めた。

 7月のオーナー会議では右肩下がりの競技人口増加を目指し、野球振興事業の財源確保へ振興くじを活用する意見が出た。いわゆる「野球くじ」の検討が始まり、南場オーナーは「これも一つの大きなテーマ。(新コミッショナーと)オーナーと力を合わせ進めていく」と力強く語った。

 飯島氏は横浜国大から三井物産に入社。製鋼、金属部門を担当し09年4月に社長に就任。21年6月から顧問となった。15年6月から19年6月までは経団連副会長を務めた。

 競技人口は減少が続き、球界の将来への危機感は根強い。事業規模では大リーグとの格差は歴然。新たな商機を広げていく必要性に迫られ、経済界との連携は不可欠だ。南場オーナーは、物流事業などで手腕を発揮した飯島氏について「プロ野球に理解と愛情のあることも重視させていただいた」と説明した。(神田 佑)