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30の温泉宿が並び、年間約30万人が訪れる県内有数の温泉地、南小国町の黒川温泉で新たな取り組みが始まります。宿泊と食事を分けた新たな宿泊スタイル、その背景は。

黒川温泉の温泉街から数分歩いた場所に広がる「Au Kurokawa(アウ・クロカワ)」。

和洋様々な5つの飲食店が並び、阿蘇や九州の食材を使った料理が提供されます。その一つ、10月1日にオープンする「KAZANE」では、東京でミシュラン一つ星のレストランがプロデュースしたフレンチを楽しめます。

(前田清鈴記者)
「鹿肉のローストをいただきます。想像していたよりすごく柔らかいです。ソースの黒ニンニクも効いていて、肉のうまみを感じます」

運営するのは黒川温泉の旅館「奥の湯」。温泉旅館といえば宿泊と食事が楽しめる「1泊2食付き」が主流ですが、レストランをオープンした理由は?

(奥の湯 音成貴道社長)
「人が足りないので、なかなか全部屋を販売することができない」

背景にあるのは人手不足。食事の提供のために、長時間の勤務で人件費が上がったり、客室のサービスに人を回せなくなったりする現状があるといいます。このため奥の湯が始めたのが、宿泊と食事を分けて提供する「泊食分離」。利用客にもメリットがあるといいます。

(奥の湯 音成貴道社長)
「従来だと、旅館の食事というと 1つしか選ぶことができなかったが、客にとっても選ぶという楽しさができると思うので、それを実感していただきたい」

温泉街に生まれた食の拠点。黒川温泉の新たな楽しみ方に注目です。