《“ちいかわ横領”に「くら寿司」が回答》鍵付き倉庫での厳重管理はなぜ破られたのか「他にもまだ発覚していない犯行の可能性も含めて調査」
人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボキャンペーンが、開始からわずか2週間あまりで打ち切られた。
【写真を見る】「かわいい…」コラボメニューとして登場していたパンケーキや焼きそば風めん
くら寿司は9月5日、コラボ景品を自社の従業員が不正に取り扱っていたことを公表。翌6日にはキャンペーンそのものを中止し、各店舗の入り口には〈当社の従業員による不正行為が判明したため中止とさせていただくことになりました〉との貼り紙が掲示された。同日からは「お詫びの気持ちを込めて」として全品10%引きも実施している。
ちいかわグッズを目当てに足を運んだ客が、貼り紙の前で引き返していく──。そんな光景が各地で広がるなか、NEWSポストセブン取材班はくら寿司広報に事情を聞いた。
SNS投稿が発端、調査開始から3日で発覚
そもそも、不正はどのように発覚したのか。
「フリマサイト上に『ビッくらポン!』の商品が大量に出品されている、というSNS上での投稿がありました。実際にフリマサイトを調べたところ、大量のちいかわの商品が転売されていることを確認しました」(くら寿司広報、以下同)
『ビッくらポン!』は、食べた皿を5枚投入するとタブレット上でゲームが始まり、当たれば景品が出てくる同社の名物サービスだ。本来は店内でしか手に入らないはずの景品が、フリマサイトに山積みになっていた。
「8月31日から調査をしました。9月3日に1名の従業員が犯行に及んでいた事が発覚しました。現在もまだ調査は続けております」
調査の手法についてはこう明かす。
「全店舗の従業員に対してのヒアリングと、各店舗で景品が出た数と店舗に残る景品の在庫の差異がないかどうか、この2点で調査をしました」
一方、犯行に及んだ従業員が働いていた店舗、性別、年齢、役職については「警察にも現在、相談している段階ですので、すべて回答は差し控えます」とした。被害額、損害賠償、被害届の提出予定についても、いずれも回答は「差し控えます」。処分については「社内規定に基づき厳正に処分を検討しております」とした。
鍵付き倉庫、複数人で開封…厳重管理をどう突破したのか
同社は9月2日、ホームページ上で景品の管理体制について公表している。
〈当社では社内規定に基づき、景品の管理におきましては、原則、鍵付き倉庫内での 保管とし、複数名での開封・補充および担当者を明確化するなど厳正な管理を行っており、不適正な取り扱い・取得は一切容認しておりません〉
鍵の管理者が誰なのかは「差し控えます」としつつ、店内に置きっぱなしにしていた可能性は明確に否定した。
「それはありません。きちんと鍵は管理されています」
フリマサイト上には現役のくら寿司店員を名乗る出品者も現れているが、個別アカウントについての回答を避け、「大量出品されているものについては、随時削除してもらうように要請しております」と説明するにとどめた。
「調査は終わったわけではありません」
実際、フリマサイトには複数のアカウントから大量の景品が出品されており、取材班が確認したところ、なかには複数個のセットが約1万8000円という高値で取引されているケースもあった。あまりに大規模な出品状況を受け、くら寿司も従業員1人の不正行為の発覚で幕引きとは考えていないようだ。
「今回のコラボキャンペーンにつきましては中止となりましたが、今後、ちいかわと違った形でやる可能性も含めて検討して参ります。とにかく、今回は多くのお客様にご迷惑をおかけしましたので、二度とこのような事案が起こらないようにすることが大前提です。
調査は終わったわけではありません。他にもまだ発覚していない犯行の可能性も含めて、引き続き、調査を続けております」
今回のコラボによる売り上げの変化について尋ねたが、「先ずはお客様への対応を一番に考えておりますので、売り上げなどの数字についての事は二の次だと考えております」と回答した。
信頼を取り戻せるか──。
