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ネット通販が普及し、非対面での受け取りが当たり前になった現代において、置き配は便利なシステムとして機能している。だが、玄関先という公私が曖昧な設置場所は、思わぬご近所トラブルの舞台になってしまうこともあるようだ。
今回は、そんな置き配にまつわる理不尽な体験をした藤田美咲さん(仮名・34歳)にお話をお聞きした。

◆置き配した荷物が開封されている

「ある日、いつものようにネット通販で商品を購入して、置き配を依頼した時のことです。家はアパートの角部屋で、それまで何も問題なかったのでそうしていたんですが、ある日、帰宅して置き配してもらった段ボール箱を見たら、ガムテープの封が剥がされていることに気づきました。中身に支障はなかったものの、嫌な感じがしました」

その後も毎回ではないものの、置き配で配送された物が高い確率で開封されている状態が続いた。

「最初は配送業者さんを疑ったんですが、違う業者さんでも開けられていたので、犯人ではないようでした。だとしたら、届いてから開けている人間がいることになりますよね。近くに住んでいる人物が犯人なんじゃないかと思うようになって、気味が悪かったです」

◆“犯人”は身近な人物だった

不審に思っていたある日、隣の部屋に住んでいる老夫婦の奥さんとすれ違ったので、尋ねてみることにした。

「『置き配すると開けられたりしませんか?』と聞いてたんですが、奥さんは置き配を利用したことがないようで、説明したら『そんな届け方するからやられるのよ』と素っ気なく言われただけでした」

それからしばらく経ったある日、事態は急展開を迎える。

「ドアを開けて外に出ようとしたところ、目の前で隣の老夫婦の旦那が私の置き配の段ボールを開けて、中身を覗き込んでいる現場に遭遇したんです。驚いて『何してるんですか!』と文句を言うと、向こうは気まずそうな顔をして、そそくさと自分の部屋へ退散していきました」

その翌日、藤田さん宅に奥さんがやってきたのだが……。

「謝罪に来たんだと思っていました。ですが、奥さんは口を開くなり、『うちの主人を迷惑者扱いするな! 盗んだわけでもないし、中を見られたくらいで文句を言うな!』と激しい口調で怒鳴ってきたんです。『人の荷物を勝手に開封して中を見るのはおかしい』と冷静に伝えたんですが、一切聞く耳を持たず、話は平行線のまま……。奥さんは怒り心頭の様子で部屋に戻っていきました」