苦戦が続く今井達也、大活躍の鈴木誠也…最新指標で徹底検証! 【日本人メジャーリーガー通知表】

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今年のメジャーリーグは、日本人選手たちの活躍が目覚ましい。ワイドショーでは連日、侍たちの豪快なホームランや奪三振シーンが映し出されるが、彼らの実力は、それだけで測ることはできない。

FRIDAYは、野球のデータ分析や運用を行う『株式会社DELTA』のアナリスト・宮下博志氏の協力のもと、侍メジャーリーガーたちが残した成績を最新指標で徹底検証。主観を排除し、「打率」や「勝ち星」といった従来の成績にとどまらない評価軸で、「侍たちの真価」を示すS~Dまでの″通知表″を作成した(以下、発言は宮下氏)。

誠也は全盛期の松井並みの好成績

今井達也(28)【アストロズ】総合評価 C-

アストロズのルーキー投手・今井達也(28)にはC評価が下った。

「課題は明白で、とにかく制球力。BB%(対戦打者数に対する与四球の割合)は14.6とリーグワーストクラスです。実は、奪三振力は日本時代と変わらず、K%(対戦打者数に対する奪三振の割合)はリーグ平均を大きく上回る27.6。空振り率を表すWhiff%は32.2とリーグ屈指の数字です。

カウントを取れる変化球がもう一つあれば、化ける可能性はまだまだあります」

鈴木誠也(32)【カブス】総合評価 A

カブス鈴木誠也(32)に目を移そう。ここまで22本塁打、OPS.840を記録する侍ジャパンの主砲もA評価だ。

「ケガの影響などもあり、5月は打率1割台と苦しみましたが、現在は例年通りの安定感を取り戻しています。とくにwRC+(リーグの平均を100とし、その打者が生み出した得点の多さを表す数値)は133をマーク。これはイチローのキャリアハイに近く、松井秀喜の全盛期に並ぶレベルです」

今永昇太(32)【カブス】総合評価 C

チームメイトの今永昇太(32)の評価はC。ここまで8勝、防御率3.78と、苦戦している印象だが……。

「Chase%(ゾーン外のボールを振らせた割合)が35.1と非常に高く、BB%は5.7とかなり低い。コントロールは健在です。ただ、HR/FB Rate(フライボールのうちホームランになった割合)が昨年より2.4%高い16%に悪化している。昨年よりも、運悪く被弾するケースが増えているのです」

絶不調・千賀の課題

菅野智之(36)【ロッキーズ】総合評価 D

反対に、ここまで12勝をマークしているロッキーズの菅野智之(36)はまさかのD。″評価されすぎ″なのだという。

「K%は13.8とリーグ最下位クラスで、HR/9(9回のうち打たれた本塁打の数)も1.92とリーグワースト級。本拠地が標高の高いクアーズフィールドであるとはいえ、この数字だけ見れば良い投手とはいいにくい。それでもローテを守っているのは、ピンチでの配球や打者との駆け引きなどのテクニックが図抜けているからでしょう。良い数字を挙げるとすれば、BB%。5.4と今永よりも低くメジャー屈指の数値です」

菊池雄星(35)【エンゼルス】総合評価 D

リーグを代表するイニングイーターとしての能力が評価されていたエンゼルスの菊池雄星(35)は、4月に発症した左肩の炎症の影響で、今季わずか8登板で勝利なし。防御率は6点台と精彩を欠いていることから、D評価だ。

吉田正尚(33)【レッドソックス】総合評価 C

「レッドソックスの吉田正尚(33)は、昨年のスランプから復調し、出場機会に恵まれないながらも、K%が11.1とリーグでも指折りの少なさを記録。wRC+も108と悪くありませんが、左太もも裏の負傷で長期離脱が予想されるため、C評価です」

松井裕樹(30)【パドレス】総合評価 C+

最後に二人のリリーフ投手を分析しよう。パドレスの松井裕樹(30)は、2月に左内転筋を負傷したが、5月上旬の復帰以降は安定した投球を見せており、とくにHard Hit%(速度95マイル、約153km/h以上の強い打球を放った割合)28.7、Whiff%は35.4とリーグ最上位の水準。防御率も2.13とキャリアハイをマークしている。いまだ重要局面での登板は少ないが、C+の評価となった。

千賀滉大(33)【メッツ】総合評価 D

「メッツの千賀滉大(33)は、先発として0勝9敗、防御率7点台と絶不調で、シーズン途中からリリーフに配置換えされました。これを踏まえると、D評価をつけざるを得ません。

一方で、制球力に不安は残りますが、リリーフ転向後は平均球速が1マイル上がり、8月のK-BB%は7月に比べ5以上アップしています。今後の課題は、代名詞であるフォークの復活です。全盛期に比べ、シンカー方向に抜けていくボールが多く、相手打者に見極められるケースが増えたのです。こちらも転向後に徐々に以前のようなタテ変化に改善されつつあります」

いよいよ迎える勝負の9月に大活躍を見せ、ここまで紹介してきた指標を急上昇させる侍はいったい誰か。

『FRIDAY』2026年9月11・18日合併号より