中央道「EXPASA談合坂」(下り)のフードコートで、「麺工房」のメニューに「つけ麺ほうとう」(1100円)を発見。幅広の麺をきのこやごぼうが入ったあっさり味のつゆで楽しむスタイルだった

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透き通ったつけ汁で味わう「ほうとう」?

 中央自動車道をバイクで長野・名古屋・河口湖方面へ向かう途中で立ち寄ったのは、山梨県上野原市の「EXPASA談合坂」(下り)です。ここのフードコートには複数の店舗が並び、24時間営業の「麺工房」では、そばやうどんのほか、山梨県を代表する郷土料理「ほうとう」も味わえます。

 ほうとうは、小麦粉を練って幅広に切った麺をかぼちゃやじゃがいも、大根、白菜、きのこなどの具材とともに味噌仕立ての汁で煮込む、山梨県内で古くから親しまれてきた代表的な郷土料理です。これまでも何度か食べたことがあります。

【画像】「えっ…!」 これが「ほぼきしめん」みたいな談合坂SAの「ほうとう」です! 画像で見る(11枚)

 それが今回、券売機で気になるメニューを発見しました。それが「つけ麺ほうとう」(1100円)です。温かい「ほうとう」の味噌仕立てと辛味噌仕立てもありましたが、この日はかなり暑かったこともあり、珍しさに引かれて「つけ麺ほうとう」を選んでみました。

 出来上がりを見て、まず驚いたのがそのシンプルさです。ざるに盛られた平たく幅のある麺に、透き通った淡い色合いのつけ汁にはきのことごぼうが入っていて、薬味のネギが添えられています。

 かぼちゃなどの野菜が入った味噌仕立ての濃厚な汁を想像する「ほうとう」とは、見た目からしてかなり違います。

 さっそく、麺をつゆにつけて味わってみると、もちもちとした食感に加えて、しっかりとしたコシがあります。幅広の麺は名古屋名物の「きしめん」を思わせる食感でした。

 一方のつゆは、色合いだけでなく味わいも比較的あっさりです。きのことごぼうの風味が加わるものの、いわゆる味噌煮込みのほうとうとはまったく方向性が異なります。

 メニュー写真を見て想像するほうとうとは違うことは分かっていましたが、これはこれで満足できるものでした。

 具材のごぼうやきのこは食物繊維を含む食材でもあり、シンプルな構成ながら、それぞれの歯触りや風味が麺とつゆに変化を加えてくれます。小麦を使った麺は炭水化物を含み、活動時のエネルギー源になります。暑い日に食べやすく、バイクで移動する途中でも満足感を得られるメニューでした。

バイクの利用者も多い施設だけに、2輪専用の駐車スペースは屋根が設置された駐車スペース以外にも確保されているのが嬉しいところ

 後日、この食べ方が気になって調べてみると、山梨には「おざら(おだら)」という郷土料理があることを知りました。ほうとうより細めに作った麺を冷やし、少し温かい醤油ベースのつゆにつける食べ方で、甲府市や甲斐市などで親しまれているようです。

 もちろん、「つけ麺ほうとう」が「おざら」だというわけではありませんが、麺を煮込みではなくつけ麺として味わうスタイルもあることを知り、なんとも興味深く感じました。

 もちもちした食感で幅が広い麺とさっぱりしたつゆの組み合わせは、暑い日にバイクで走った後にはアリだと思えるメニューでした。