U-20アジア杯予選に臨んでいるU-19日本代表において、GK村松がリーダーシップを発揮している。写真:松尾祐希

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 来年のU-20ワールドカップの一次予選を兼ねるU-20アジアカップ予選がカンボジアで行なわれている。

 4チームの総当たり方式で争う今予選で、グループG首位通過もしくは全8組2位の上位7か国に入れば、最終予選(U-20アジア杯)行きが決まる。山口智監督が率いるU-19日本代表は31日にクウェートを4-0で下し、3日のカンボジア戦は8-0の大勝。2連勝で首位に立っており、6日のイエメン戦を引き分け以上で終えれば首位が確定する。敗れても得失点差で2位の上位7か国入りを確保できる可能性は高い。

 それでもチームに慢心はなく、5日のトレーニングでも集中力を高めて1時間半のセッションを消化した。

 勝って次のステージへ。誰もがそう誓って臨むラストマッチ。

「前の2試合みたいに無失点で終えたい。自分が無失点に抑えれば大丈夫」。そう言って最終戦への想いを口にしたのは、2試合連続でクリーンシート中のGK村松秀司(ロサンゼルスFC)だ。

 昨秋のU-17W杯でキャプテンを務め、北朝鮮との準々決勝で大活躍して一躍名が知れ渡った守護神はイエメン戦に向けて気を引き締めた。

 どんな状況でも気を緩めない。その姿勢は大量得点を奪ったカンボジア戦でも現れていた。前半から得点を重ねた一戦で守備陣の出番が限られており、集中力を保つのは簡単ではない。実際に何度かカウンターから仕掛けられ、守備陣の連係ミスからヒヤリとする場面もあった。だが、その度に最後尾から大声で喝をいれ、村松は仲間を鼓舞し続けていた。
 
「特別なことはしていない」と振り返ったように、村松にとっては当たり前の姿。だが、国内合宿中はチーム全体で声掛けが少なかっただけに、現地で合流した守護神の存在がチームを活性化させたのは間違いない。

 村松自身もチームにとって必要であれば、嫌われ役を担ってでも声を出し続けたいという。

「8-0の試合になると、90分を通して自分たちにフォーカスができなくなる可能性が結構ある。もう1回チームとして100パーセントの力を出せるようにしたいので、そういう声を出さないといけないのであれば次もやっぱり出すと思う」

 今大会はリーダーグループの一員に抜擢され、副キャプテンを務めている。叱咤激励をするのは特別なことではないが、村松が示す姿勢はチームにとって必要不可欠だ。

 トレーニングパートナーとして北中米W杯の活動に参加した際はGK鈴木彩艶(アストン・ビラ)に刺激を受け、今夏からは大学生とプロサッカー選手の二足のわらじを履く守護神の気合は十分。2か月前にリーグ戦で顔面を負傷した影響でフェイスガードをつけているが、プレーに問題はない。3試合連続無失点での勝利を目ざすべく、最終戦も覚悟を持ってピッチに立つ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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