日本ハム・伊藤大海2カ月半ぶりやっと勝った!不振で抹消経て直球復活7回1失点9勝
◇パ・リーグ 日本ハム5-2楽天(2026年9月5日 楽天モバイル)
日本ハム・伊藤大海投手(29)が5日、楽天戦で6月19日以来の9勝目を挙げた。7回を無四球1失点の好投。不振による再調整を経て、自身10試合ぶりとなる白星だった。昨季の沢村賞投手がようやく長いトンネルを脱出。チームを7連勝に導き、2位西武にゲーム差なしと肉薄した。
プロ入り後初めて不振で出場選手登録を外れて、調整してきた。伊藤が、1軍に復帰して初戦。真っすぐの強さを取り戻すことにこだわって練習してきた成果をぶつけた。
8月は4戦続けてソフトバンク、西武に敗れ、責任を痛感していた。「うれしい。本音を言えば最後まで投げたかったけど、まず勝てたのでチームに感謝したい」。約2カ月半も勝てなかった。6月19日以来自身10試合ぶりとなる白星だった。
もがき続けていた期間は、家族との時間が心の支えだった。仙台のスタンドには昨年誕生した長男がいた。髪の毛が伸び始め、自身と同じ髪質になりそうなのを感じる。「めっちゃ大きくなりました。もう、髪の毛がくるくるかもしれないです」と笑う。苦しい中でも、心が安らいだ。8月には初めて、エスコンフィールド北海道で投手練習を行っている姿も見せた。愛息の前で父の勇ましさも示す特別な1勝となった。
再調整前とは直球の切れが違った。6回2死一、三塁では、辰己を151キロで空振り三振。7回は1点を失い、なお2死三塁のピンチで、小郷を150キロで空振り三振に仕留めた。「目指してきたところをゲームで出すことができた」と誇った。
終盤も球速をキープし「(再調整の)10日間目指してやってきたところ。それをゲームで出すことができて良かった」とうなずいた。新庄監督も「球速が上がっていた。投球練習からいいボールを投げていた」と、進化したエースを評価した。
チームは引き分けを挟んで7連勝。貯金を今季最多の17とし、2位・西武とゲーム差なしに迫った。「残りの試合も、また成長していくという気持ちを持って挑んできたい」。頼もしいエースが復活した。さらに加速する。(小渕 日向子)

