日本代表に必要な若手の台頭【写真:REX&ロイター/アフロ】

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直近2回のW杯後、大きく引き下げた平均年齢

 ヨーロッパの移籍市場で、終盤まで日本人選手の移籍があった。

 この移籍が日本代表にどんな影響をもたらすか。森保一監督はこれまで移籍直後の選手についてはチーム内での立場を配慮し、代表招集を見送ってきた。となると、9月の日本代表にはかなり大きな変化がありそうだ。

 2026年北中米ワールドカップのメンバーで、この夏移籍した選手は次の通りだ。

【GK】
鈴木彩艶(パルマ→アストン・ビラ)
【DF】
冨安健洋(アヤックス→クリスタル・パレス)
板倉滉(アヤックス→ボルシアMG)
菅原由勢(サウサンプトン→カリアリ)
【MF/FW】
上田綺世(フェイエノールト→リール)
前田大然セルティック→イプスウィッチ)
中村敬斗(スタッド・ランス→リヨン)
小川航基(NEC→町田)
後藤啓介(アンデルレヒト→フライブルク)

 また、2026年に入って招集されたメンバーの中でも動きがあった。

橋岡大樹(スラヴィア・プラハ→ボルシアMG)
佐野航大(NEC→PSV)

 さらに、遠藤航は代表引退を宣言した。加えて、W杯期間中に負傷した久保建英はまだフル出場していないこともあり、今回招集しにくいのではないだろうか。となると、W杯のときのメンバー構成と同じだとしても、GKは1人、DFは3人、MF/FWは7人の選手が入れ替わる可能性がある。

 森保監督は、平均28.3歳で臨んだ2018年ロシアW杯直後の最初の活動で、平均年齢を24.92歳まで引き下げた。平均27.7歳だった2022年カタールW杯の直後に招集した選手は平均24.5歳だった。

 なお、2023年3月のメンバー発表で森保監督はカタールW杯のメンバーから11人を外して12人を入れている。北中米W杯の日本代表が平均27.2歳だったことや、今回招集しないであろう選手のことを考えても、やはり11人程度は若い選手が入ってきそうだ。特に、24歳以下の選手には大いにチャンスがあると考えていいだろう。

 9月24日のウルグアイ戦の時点で24歳以下、過去4年間で日本代表に招集され、北中米W杯のメンバーに選出されておらず、なおかつこの夏に移籍していない、コンディションが悪くない選手は誰か。

 すると意外に少ないことが分かる。(カッコ内は誕生日)

【GK】
野澤大志ブランドン(2002.12.25)ロイヤル・アントワープ/ベルギー
ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(2006.01.10)名古屋
【DF】
関根大輝(2002.08.11)ホルシュタイン・キール/ドイツ
【MF/FW】
藤田譲瑠チマ(2002.02.16)ザンクト・パウリ/ドイツ
三戸舜介(2002.09.28)スパルタ・ロッテルダム/オランダ
北野颯太(2004.08.13)レッドブル・ザルツブルク/オーストリア

 GKはこの2人から選ぶか、北中米W杯で日本のゴールを守った鈴木がまだ24歳ということもあり、この2人以外から選んでもいいだろう。

 ところがDFとMF/FWはこの時点ですでに人数が足りない。これが「層が厚くなった」と言われている日本の現状だ。まだまだ選手が不足しているのだ。

 ここでどんな選手が台頭してくるか。台頭してこなければ、日本はまたも代表選手の高齢化という問題が間近に迫ってくる。9月・10月の日本代表戦は、日本の将来を占う戦いになっている。(森雅史 / Masafumi Mori)