「24K純金」のはずが銅7割・鉄2割 田中貴金属・ミキモトをかたる偽通販に消費者庁が注意喚起

「24Kピュアゴールド」として販売されていた金貨を調べたところ、主な成分は銅7割、鉄2割……。
消費者庁は9月3日、田中貴金属工業株式会社や株式会社ミキモトをかたり、偽物の貴金属や宝飾品を販売する通販サイトについて注意を呼びかけました。
2025年10月以降、SNS広告から誘導されたサイトで商品を購入し、「偽物ではないか」といった相談が各地の消費生活センターなどに多数寄せられているといいます。
■ SNS広告から偽サイトへ 格安商品で誘導
問題の広告はInstagramやFacebook上に表示され、そこから田中貴金属やミキモトの正規品を扱っているかのような偽サイトへ誘導する仕組みになっていました。

田中貴金属をかたるサイト(dccvd.com/dcvfert.top)では、「24Kピュアゴールド」と称する金貨を「30年前の金価格、今日だけ解禁」などとうたい、1枚1万5000円で販売。
ミキモトをかたるサイト(mzisoe.top)では、真珠のネックレスを通常価格4万2000円のところ1万4800円として、「WEB限定・展示保管品解放」「残りわずか」などと表示していました。
■ 支払いは代引きのみ 届いた商品に違和感
そして、注文時に氏名や住所、電話番号などを入力すると、10日前後で商品が到着。支払方法は代金引換のみで、発送元は日本国外だったとされています。
ところが届いた商品を確認すると、金貨には「磁石がくっついた」「金貨表面のエリザベス2世の肖像が本物と異なる」といった違和感が。ネックレスについても「パールの輝きとは異なる」「玩具のように軽い」といった状態だったとのこと。

そこで返金を求めて、配送伝票に記載された連絡先へ電話をかけたものの、つながることはなかったそうです。
■ 「24K」の正体は銅7割、鉄2割
消費者庁がこれら実際に届いた商品を検査機関で調べた結果、「24Kピュアゴールド」として販売されていた金貨の主な成分は銅7割、鉄2割。
ミキモトをかたって販売されたネックレスも、真珠の模造品だったことが確認されています。
■ 「代引きだけ」「極端に安い」は要注意
消費者庁は偽サイトを見分けるポイントとして、「正規品と比べて極端に安い」「支払方法が代引きだけなど限定されている」「国外のドメインが使われている」「事業者名や住所、電話番号が明確でない」「日本語が不自然」といった点を挙げています。
企業ロゴが使われていたり、「公式」「直営」などと名乗っていたりしても、本物とは限りません。少しでも違和感があれば、広告のリンクからではなく、あらためて企業の公式サイトを検索して確認するよう呼びかけています。
<参考・引用>
消費者庁「大手貴金属・ジュエリーショップをかたり貴金属や宝飾品の偽物を販売する偽サイトに関する注意喚起」(2026年9月3日)
田中貴金属「【ご注意ください】特殊詐欺・偽広告について」
ミキモト「詐欺サイトにご注意ください。」

