KNB北日本放送

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【中継】
こんばんは。先月の27日に発生した記録的な大雨からきょうで一週間となりました。

私はいま氷見市加納に来ています。氷見市の少し内陸に入った場所で、すぐそばには氾濫があった上庄川が流れています。地域の方に話を聞くと、一時この辺りは1.5メートルほどの浸水があったということです。今見えている緑の草木が全く見えなくなるほど水がついたということです。

氷見市内では今朝も激しい雨が降り、一時は避難指示も出されましたが、現在、雨は止んでいます。

ここ加納地区では、昨日の正午時点で床上浸水が40棟、床下浸水が90棟と市内で最も多くの浸水被害が出ました。

きょうも自宅の後片付けや掃除に追われる人が多く、大雨の爪痕は深く残ったままです。

私はきょう、氷見市内の避難所やこちらの施設を取材し、みなさんの声、そして復旧の現状を取材してきました。

【VTR】
こちらは、氷見市加納にある特別養護老人ホームです。

上野キャスター
「あ、こうして、ベッドですね、もう水浸しになっている状況です」

島田昌明施設長
「1階にある全ての備品が水につかってしまって使えないんで、衛生的にちょっと問題があると思いますので、これで廃棄というかたちになりますね」

施設の真裏を流れる上庄川が氾濫し、敷地内に泥水が流れ込みました。1階はすべて浸水。およそ90人の利用者は全員、2階以上にいたため無事でした。しかし、1階の設備は現在も使用できない状態で、復旧の目途は立っていません。

上野キャスター
「こちら、まだ水が引いていませんね」
島田施設長
「この辺、ボイラーのモーターとかも浸水して、汚れて、故障している状態ですね」
上野キャスター
「これは今、使えないんですか?」
島田施設長
「使えませんね。やはり大浴場ですね、機械浴だったりとかは大きなボイラーが必要になってくるので、そういう意味ではお風呂がまだ再開できていない状況」

上野キャスター
「ここがエレベーター。ボタンを押しても動かない?」
島田施設長
「はい、動きません」
上野キャスター
「高齢者の方いらっしゃいますからエレベータ使えないというのは…」
島田施設長
「車いすの方であったりとか、寝たきりの方もいますので、非常に今、移動が大変な状況ですね」
「食事のほうも、厨房の設備がまだ再開できておりませんので、基本的にはまず非常食を使う。給食の業者が調理しなくてもいい食材を集めていただいているので、それを使ったり、また、氷見市や富山県にもサポートしていただいて、なんとかつないでいる状態です」

上野キャスター
「あ、この車も」
島田施設長
「だめですね」「あの車だけがまだ使えるんですけど」
上野キャスター
「どのくらいまで水が来たんですか?」
島田施設長
「タイヤの上辺りまで」「施設に福祉車両を含めて12台あるんですけれども、使えるものが1台しかありません。11台はすべて水没してしまったような状況ですね」
「われわれ能登半島地震も経験して、そのときも断水であったりとか駐車場のアスファルトの破損等、大変なこともあったんですけれでも、今回に関してはもうそれ以上の被害の大きさで、あまりにも範囲が広い状態なので、本当にひとつずつ解決していくしか、それしかないのかなと思っています」

そして、こちらは氷見市鞍川にある避難所です。きょう午後3時の時点で、およそ60人の方が避難生活を送っています。

81歳男性
「1日でも早く、きれいに片付けて、早く帰りたい」
87歳女性
「帰りたい、早く帰りたい。怖い、夜が暗いから」

段ボールで仕切られた部屋は、大人2人が横になるのがやっとの広さです。避難生活の過酷さが伝わってきます。

87歳女性
「大変どころでないわいね。きのうのシャワーが本当にありがたい、うれしかったです」
上野キャスター
「まだ全然片付けは終わっていない状況ですか?」
ひ孫
「全然終わってないですね。しばらくはずっと避難所生活なんじゃないですかね」

【中継】
先ほどお伝えした特別養護老人ホームの「ほのぼの苑」です。現在、職員の方の多くは帰宅しているんですが、特別に許可をいただき中継させていただいています。まだ一部の方が作業をされているということですので、お話をうかがってみたいと思います。

上野キャスター
「きょうはどんな作業をされていましたか?」
職員  
「きょうはお風呂場の床を磨いたり、事務所にある床板を外して拭いています」
上野キャスター
「今後、心配なこと、大変なことを教えてください」
職員
「まだまだ復旧まで時間がかかるけど、利用者さんが元気に来られるような施設をめざしてがんばりたいと思います」

この「ほのぼの苑」、床上浸水でこの辺り一帯が40センチほど浸水してしまったということです。

施設長の島田さんによりますと、能登半島地震の際には水道の復旧が一番の課題で、その時は3週間ほど復旧に時間がかかったそうです。ただ今回は、ボイラーが壊れていて、エレベーターも使えない、車も使えないということで、復旧の見通しが全く立っていない状況だと話していました。

大雨の爪痕が残る氷見市加納からお伝えしました。