「何度洗っても落ちない…」しつこい白Tシャツの黄ばみは「つけ置き洗い」で落とせる!洗濯研究家が正しい手順を解説 

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何度洗っても落ちない白Tシャツの黄ばみ…実は汗ではなく「皮脂」が主な原因なんだそう。

でも、ちょっとしたコツさえ抑えれば、こすらなくても「つけ置き洗い」できれいさっぱり落とすことが可能!

四児のママとして日々洗濯に向き合う洗濯研究家・平島利恵さんに、正しい手順を教えてもらいます。

文・写真=平島利恵

気づくと増えている白Tシャツの黄ばみ

気温が高い季節は、本当に洗濯が大変ですよね。我が家は四児なので、毎日が洗濯物との戦いで、正直カオスです。

汗をかいた服、部活やお出かけの着替え、次から次へと洗濯カゴがいっぱいに…。私は洗濯マニアなので、縦型とドラム式をどちらも持っていますが、1日で合計6回は回しています(笑)。

同じように奮闘されている方も、多いのではないでしょうか。

そんな時期、気づくと増えているのが、白いTシャツの首元や脇の黄ばみです。

我が家の娘は空手を習っていて、道着の下に必ず白いTシャツを着ます。

当然、毎回たっぷり汗をかく。そして女の子なので、黄ばみが出てくるとやっぱり気になるお年頃です。

こういう「必ず白を着る・必ず汗をかく」場面って、意外と多いですよね。

学校の体操服、部活のインナー、制服のシャツ。汗ばむ時期はどうしても、黄ばみと向き合うことになります。

黄ばみは「頑張った証」

ここで、ひとつお伝えしたいことがあります。

黄ばむのは、たくさん汗をかいて、一生懸命過ごした証です。子どもならなおさら。

ただ、黄ばみって、人から指摘されると、どこか傷つくもの。だからこそ私は、洗濯することでそっと解決してあげたいと思っています。

とはいえ、「ゴシゴシこすったり、もみ洗いしないと落ちないんでしょ?」「正直、それが面倒…」。そう感じている方も多いですよね。すごく分かります。

でも実は、手間をかけなくても大丈夫なんです。

カギになるのは「つけ置き洗い」。正しい方法で実践すれば、こすらず、放っておくだけで、黄ばみはしっかり落とせます!

そもそも、なぜ黄ばむの?

具体的な手順の前に、まずはなぜ黄ばむのか理解しておきましょう。

意外に思われるかもしれませんが、黄ばみの主犯は「汗」そのものではありません。汗の成分は99%以上が水分で、汗だけならすぐ洗えばほとんど落ちます。 

本当の原因は、汗と一緒に肌から出る「皮脂」。

皮脂は水に溶けにくく、洗濯機で洗うだけでは落としきれずに繊維の奥へ残ります。その残った皮脂が空気に触れて酸化すると、黄色く変質してしまうんです。りんごを切って置いておくと茶色くなるのと、同じ現象ですね。

暑い時期は汗も皮脂も多く、酸化も進みやすいので、黄ばみやすいんです。

なぜ、洗濯では落ちにくいの?

「毎日ちゃんと洗っているのに、なんで?」と思いますよね。

理由の一つが洗剤にあります。

最近主流となる液体洗剤は、生地に優しい中性タイプが多いんです。

自動投入もできるので便利ですが、酸性である汗・皮脂の汚れには、中和する力がやや弱い。だから皮脂が毎回少しずつ残り、蓄積し、酸化して、だんだん落ちにくくなっていきます。

汗をよくかく時期は特に、「洗浄力の高いアルカリ性粉末洗剤を使う」ことが、黄ばみ対策になります。

つけ置き洗いの方法

 それでは、しつこい黄ばみを落とす「つけ置き洗い」の具体的な手順をご紹介します。

用意するものは2つだけ。

・40℃前後のお湯
・アルカリ性の粉末洗剤

手順はとてもシンプルです。

1)40℃のお湯に洗剤をよく溶かす
2)黄ばんだ白Tシャツを沈めて、30分~2時間つけ置き
3)いつも通り洗濯機で洗う

こすったり、もみ洗いしたりする必要はありません。

つけ置き中は、ほかのことをしていても大丈夫。高濃度の洗浄液が繊維の奥から汚れを浮かせてくれます。

きれいに落とすコツ

つけ置き洗いの場合、ちょっとした工夫で仕上がりは大きく変わります。

まず、重要なのはお湯の温度。

洗剤はお湯のほうが洗浄力が高まります。皮脂も温めると溶け出しやすい。ただし熱すぎると生地を傷めるので、40℃前後がベストです。

 次に、洗剤。

汗・皮脂は酸性の汚れ。アルカリ性の粉末洗剤を使うと中和して落ちやすくなります。暑い時期には1持っておくのがおすすめです。

最後に、 すすぎ。

せっかく浮かせた汚れも、すすぎ残しがあると生地に残ってしまいます。「すすぎを制する者は、洗濯を制す」。ここは省かず、必ず2回以上よくすすぎましょう。

こうしたコツをおさえるだけで、見違えるほどきれいになるはずです。

※つけ置き洗いの前に、必ず洗濯表示を確認してください。お湯の温度の上限や、漂白剤が使えるかどうかは、衣類によって違います。特に「中性洗剤を使用」と書かれている衣類には、つけ置きを控えましょう。

黄ばみを「予防」する方法

最後に、そもそも黄ばませないためのコツをいくつかご紹介します。落とすより、防ぐほうがずっと楽です。

・プレウォッシュ
洗濯前に、襟・袖・脇に洗剤を直接塗ってから洗濯機へ。汚れが蓄積・酸化する前に落とすのが、いちばん手軽です。

・早めに洗う
汗をかいた服は、ためこむほど酸化が進みます。脱いだら早めに洗いましょう。

・肌着を着る
白Tシャツを直接肌に着ると、汗や皮脂がそのまま生地に移ります。下に肌着を1枚はさむと、肌着が汗を引き受けて、白Tシャツを守ってくれます。

・しまう前にもうひと手間
見た目が白くても、皮脂は残っています。シーズンの終わりにつけ置きをしておくと、「来年出したら黄ばんでいた」を防げます。

黄ばみは、頑張った証。手間をかけずに、そっときれいに戻してあげましょう。何度洗っても黄ばみがとれない場合は、ぜひつけ置き洗いを試してみてくださいね。

平島利恵(ひらしま・りえ)
洗濯研究家、株式会社Heulie(ユーリエ)代表取締役。主婦目線と専門知識を兼備し、幅広いメディアで記事の監修・執筆を担当。自身のYouTubeチャンネルでも洗濯のコツを発信している。四児の母。クリーニング師。