【新華社東京9月1日】1923年の関東大震災で虐殺された中国人の追悼活動が8月30日、東京で開かれた。参加者は犠牲となった中国人労働者や留学生に哀悼の意を表すとともに、日本政府に対し加害の歴史を直視するよう訴えた。

 同日午前には、東京都江東区の逆井橋(さかさいばし)に参加者が集まり、日本軍によって同地で殺害された在日中国人労働者の指導者、王希天(おう・きてん)を追悼した。王は1896年、吉林省長春市生まれ。1922年に中国人労働者の生活救済や権利擁護を目的とした組織「留日中華労働同胞共済会(僑日共済会)」を設立し委員長を務めた。震災発生後、中国人労働者の救済活動と虐殺の真相究明に当たっていたことから、混乱に乗じた日本軍によって殺害された。わずか27歳だった。

 午後には逆井橋から1キロ余り離れた東大島文化センターで追悼集会が開かれ、中国人犠牲者の子孫である周春華(しゅう・しゅんか)さんと周松権(しゅう・しょうけん)さんが発言し、日本政府に歴史の罪責と真摯に向き合うよう訴えた。

 追悼活動には、野党・社民党の福島瑞穂党首や衆院議員の有田芳生氏ら政界関係者がメッセージを寄せ、日本は歴史を直視し、差別と排外主義をなくして悲劇の再発を防ぐべきだとの考えを示した。

 関東大震災は1923年9月1日に相模湾で発生したマグニチュード7.9の地震で、14万人以上が死傷した。当時、暴徒化した日本軍国主義者らが混乱に乗じて排外感情をあおり、口実を作って在日中国人や朝鮮人労働者を虐殺した。中国人労働者、留学生750人以上と朝鮮人労働者6千人以上が犠牲となった惨劇は「関東大震災時の朝鮮人・中国人虐殺」と呼ばれる。翌24年、日本当局は賠償案を策定したが、今日に至るまで履行されていない。