昨年度の法人企業統計、経常利益は8・8%増と5年連続増…内部留保は14年連続で過去最大更新
財務省が1日発表した2025年度の法人企業統計によると、金融業・保険業を除く全産業の経常利益は前年度比8・8%増の124兆8313億円だった。
5年連続で増加し、比較可能な1960年度以降で過去最大を記録した。原材料や人件費の価格転嫁が進み、利益が膨らんだ。
企業の利益の蓄積を示す2025年度末の利益剰余金(内部留保)は前年度末比2・7%増の654兆8228億円と、14年連続で過去最大を更新した。
経常利益のうち、製造業は前年度比7・4%増の43兆3260億円だった。人工知能(AI)や半導体、データセンターなどの需要が拡大し、情報通信機械や電気機械が好調だった。
非製造業の経常利益は9・6%増の81兆5053億円だった。飲食サービス業で客数や客単価が増えたほか、建設業は大型工事の受注が多かった。
売上高は1・6%増の1720兆2560億円、設備投資は4・3%増の57兆8999億円だった。いずれも5年連続の増加で、過去最大を更新した。
一方、企業が生んだ付加価値のうち人件費にあてられた割合を示す「労働分配率」は63・0%となり、1973年度以来の低水準だった。当期純利益のうち配当金にあてられた割合は47・6%を占めた。
財務省が同日発表した2026年4~6月期の全産業(金融業・保険業を除く)の経常利益は、前年同期比24・6%増の44兆6668億円で、四半期別で過去最大となった。
