「これなら盗める」「チリにこんな高級なものはない」2億円相当の時計窃盗→チリ国籍の男、逮捕の瞬間…中野ブロードウェイが狙われたワケ

東京・中野で2億円相当の高級腕時計が盗まれた事件で、逃走したチリ国籍の男2人が逮捕された。男らが犯行に及んだ背景には、現場となった中野ブロードウェイならではの地域特性があったようだ。
個性的な店舗が軒を連ねることで人気の東京・中野ブロードウェイ。昭和41年に開業した商業ビルで、フィギュアや古書、中古のカメラなどが並び、平日の昼でも人が絶えない。
8月25日の正午前、事件は起きた。2人組は店員がいるにもかかわらずハンマーのようなものでショーケースを割り、高級腕時計4本、金額にしておよそ2億円相当を盗んだとみられている。
わずか10秒の大胆な犯行、そして人通りの多い昼間の街を逃走した。逃走した2人組はブロードウェイから中野通りに出ると、1人は走って、1人は電動キックボードに乗って南北2手に分かれ逃走したという。
電動キックボードの1人は北側に逃走し、もう1人は走って南側のJR中野駅方面に逃走したとみられている。その後、南側に逃げた男がJR中野駅内の改札に入っていったことが確認されている。
そして電動キックボードは、現場から300mほどの遊歩道で乗り捨てられていた。近くに衣服などが落ちていたことから、この場所で着替えたとみられている。また、付近の防犯カメラの映像から2人組がここで再び合流したこともわかっている。
中野駅からそんなに離れていない場所だが、静かで人通りも少ない。遊歩道には夏休み中の中学校などもあり、駅の近くにもかかわらず人の姿はほとんどない。逃走には好都合だったかもしれない。
事件から2日後、大阪市内で警視庁の捜査員が容疑者を確保した。その瞬間を捉えた映像には、捜査員に取り囲まれても抵抗しない様子が映っている。2人は東京から逃走後に大阪の民泊に滞在していた。
ここでひとつ謎がある。犯行4日前に来日したというチリ国籍の2人は、なぜ中野ブロードウェイというピンポイントを狙ったのか。
中野ブロードウェイは世界有数の「時計激戦区」としても知られており、インバウンドの受け入れにも積極的なことから、時計目当てに訪れる外国人観光客も多い。
チリ国籍の容疑者2人もそんな情報を知っていたのか、事件の2日前にも来店。下見をする姿が防犯カメラにも映っていた。入口近くの棚をしきりに指さす様子もあった。
マンサーノ・ケサダ容疑者(33)は「出入り口から近くて薄いガラスの中にあったので、これなら盗めるんじゃないかと犯行を決意した。チリにこんな高級なものはない」と話している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
