テレワーク中心の夫がしていた「平日の自宅での浮気」40代妻が相手を知ってホッとした理由

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「テレワークは自宅で仕事をするため、孤独な側面もあります。また単独で自宅にいる時間が増えるため、浮気相手など第三者を招き入れる事例も多いです。夫婦のどちらかが、浮気相手を自宅に呼んでしまい、裏切られた側がショックで心の病になるケースもよくあります」こう語るのは、キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さん。彼女は、メンタル心理アドバイザー、夫婦カウンセラーの資格を持つ。

山村さん連載「探偵はカウンセラー」60回でご紹介するのは、43歳の会社員・貴子さん(仮名)の事例だ。大学の先輩と10年前に結婚、47歳の夫がテレワーク中に自宅で浮気をしていることを疑い、調査を依頼したのだ。

2回目の浮気の悩み

貴子さんが夫の浮気に悩んだのは今回で2度目。1回目の浮気は5年前、不妊治療中の貴子さんが流産をして静養しているときに、夫が同僚と浮気をしたのだといいます。LINEの誤送信から発覚し、夫に「会社に2人を異動させてと連絡してもいい?」と訊くと、夫は「転職する」と現在勤務する会社に転職。さらに夫はけじめをつけるために、中古マンションを現金一括で購入したそうです。

それから、フル出社の貴子さんに対し、SEの夫は自宅でのフルリモート勤務を続けました。しかし、10日ほど前から自宅内にお菓子のゴミや見覚えのない髪の毛、香水の匂いなどの痕跡が残るように。貴子さんはそのショックから心身の不調をきたし、心療内科に通うまで追い詰められていました。

貴子さんは夫のことを愛していますが、「夫の子供を産んであげられなかった」という気持ちを抱えています。「もし、浮気相手に子供ができたらどうしよう」という思いもあり、今後、離婚となったときに、自分に有利になるように、私たちに調査を依頼したのでした。

木曜日と金曜日が怪しい

貴子さんに自宅の違和感について思い出してもらうと、木曜日と金曜日が怪しいというので、木曜日の朝から調査スタートしました。貴子さんたちが住む古いマンションは、1980年代後半に建てられた古いマンションで、オートロックですが外廊下は丸見えです。私たちは人の出入りがわかる場所に複数のカメラを仕掛けて待機しました。

朝7時に貴子さんが家を出てから、昼まで全く動きはなし。13時に夫が家から出てきました。貴子さんの言っていた「夫がモテる」という言葉に納得できるほど、整った顔立ちでスタイルがいい男性です。

夫は駅近くのお蕎麦屋さんに入り、天ざるに瓶ビールを頼み、ワイドショーを見ていました。30分ほどで切り上げて、近所のスーパーに行き、スイカと鶏肉、トイレットペーパーを購入。ゆっくり歩いて自宅に戻ると、スクーターが後ろからやってきて、女性が降ります。女性は慣れた手つきで住民専用の駐輪場にバイクを停め、夫と一緒に部屋に入って行きました。

女性についてはロングヘアであることは分かりましたが、年齢や風貌については全く分かりませんでした。とはいえ、依頼通り浮気の証拠と相手の身元を押さえなければなりません。貴子さんは17時が定時なので、帰宅するとしたら18時ごろです。女性がバイクで帰宅することを考え、バイクに乗れる探偵を手配して私たちは待機します。

女性が待ち合わせをしていたのは…

16時30分に一人で出てきた女性をバイクの探偵が尾行すると、2キロ離れた場所にあるタワマンに入っていったと報告が入りました。

翌日も朝から張っていると、朝10時に再び例の女性が現れ貴子さんの自宅に入り、14時にタワマンに帰って行きました。ただ、この日、女性はバイク置き場から出てきて、電車で都心に向かいました。年齢は40代前半で、貴子さんが美人系なら、可愛いタイプ。ふっくらした体型をしており健康的です。ロングヘアをクリップで無造作にまとめ、イエローのサマーニットにデニムを合わせていました。

女性に近づくと、フローラル系の特徴がある香水が漂っています。2000年代に爆発的にヒットした香水と似たような匂いでした。貴子さんが直感した「女性のような匂い」はこれのことなのでしょう。

女性は新宿で下車して映画を観てからカフェに移動。制服を着た娘らしき高校生の女の子が待っていました。楽しそうに話しながらお茶を飲み、デパートでお買い物。コスメと服、お弁当を3個買い、タワマンに帰ってきました。3人家族の既婚者なのでしょう。

「この人、私も知っています」

以上を貴子さんに報告すると、「この人、私も知っています。夫が半年前から入っている地元のフットサルチームのメンバーの奥さんですよ」と驚いていました。

「ただびっくりしています。この人たち、めっちゃ仲良し家族でおしどり夫婦なんです。わからないものですね。心から驚いています。確かに、家には来ていますけれど、打ち合わせをしていたなどと言い逃れられる可能性もある。来週の土曜日、夫が出かけると言っているので、その日を調査してください。夫は車で出かけます」

証拠を見て、貴子さんが元気になったので少しホッとしました。取り乱すと思っていたのです。

「この人、私の2歳上の45歳なんです。おそらく夫の子供は産まないと思って、安心しちゃった。私が恐れていたのは、30代の女性かどうか。でも冷静に考えると、夫はもうすぐ50歳のオジサンなんですよね。そんな若い子が相手にするわけないか。でもよかった!」

土曜日の調査は空振りで、夫は朝から景色がいい日帰り温泉施設に行き、サウナを楽しみながら半日過ごしただけ。道の駅に立ち寄って、売れ残っていた果物や香りが強い野菜、味噌などを買い込んで、帰宅していました。

貴子さんは証拠を見て、「私の好物ばかり買っている。夫は私のことを気にかけてくれているんだ」と涙を流しています。そして「女性との関係がどうであれ、自宅に他人を入れるのは許せない。証拠を見せつつ、夫と話します」と帰ってきました。

「家をリフォームする」

その翌日、「話を聞いてください」と連絡があり、カウンセリングルームで待っていました。貴子さんは疲れ切っており、「やっぱり、夫は浮気をしていました」と泣いています。

「浮気は女性からアプローチしていたそうです。あのタイプの可愛い系女子は、夫みたいな人が好きなんですよね。そして夫は久しぶりの“モテ”に嬉しくなってしまった。浮気は5年ぶりだったそうです」

夫は証拠の写真を見るとすぐに「ごめんなさい」と謝罪。そして、ベッドを買い替えるとか、家をリフォームするとか言い出したそうです。

「前の浮気もそうだけれど、夫は私が不満を抱えたら、すぐに代替え案を出して速攻解決しようとする。私が求めているのは、そういうことではなくて話し合いなんだと気づきました。浮気に限らず、日常生活でも面倒なことが起こったから、臭いものにフタをするように処理をする。例えば『この鍋、使い勝手悪いね』と言ったら、すぐに捨てて新しいものを買う。服でも洗剤でも私が不満を言ったら相談もせずにすぐ処分しちゃっていたんです」

夫は極端な白黒思考の持ち主で話し合うまえに行動してしまうので、貴子さんはやがて夫への要望を伝えなくなります。それが貴子さんが心の傷を抱え続けたままその苦悩を言えないことにもつながっていました。

「そうなんです。この10年間抱えていた心の不調は、夫が原因だったのだと気づきました。とりあえず、夫には『ベッドはそのままでいいから、今度時間をとって話し合おう』とだけ伝えて、私は会社が提携するホテルに泊まっています。家から出ると意外と快適で、また一人暮らしをしてもいいかと思うほど」

夫は「絶対に離婚しない」と言っているそうですが、貴子さんは冷却期間をおいて考えたいと思っているそうです。正直、浮気を2回する人は、3回目のリスクもあります。それは心の奥底では、パートナーを尊重していないから。貴子さんは今、離婚に向けて心が傾きかけています。どんな選択をしても、幸せな人生を送れるよう、心から応援しています。

今回の調査料金は45万円(経費別)です。

【前編】結婚10年、テレワーク中心の夫が「平日の自宅に招き入れているもの」40代妻が怒りより感じていること