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 ◇パ・リーグ ソフトバンク2―0オリックス(2026年8月28日 京セラドーム)

 ソフトバンクの前田悠伍投手(21)が28日、オリックス戦で7回4安打無失点と好投し、開幕からの連勝を11に伸ばした。初回2死満塁のピンチを脱すると、2回以降は危なげない投球で二塁すら踏ませない。勝利数は投げ合ったオリックス・エスピノーザ、日本ハム・加藤貴に並んでリーグトップだ。新人王、最多勝のダブル受賞が現実味を帯びてきた。チームは2連勝で優勝マジックを20とした。

 勝負どころでギアをトップに入れた。2―0の7回、前田悠が勝てる投手としての本領を発揮した。

 「6回までの力の入れ方とは少し変えました。栗さん(栗原)の3ベースから点が入らず(相手に)流れが行きがちなところだと思ったので。気持ちを入れて投げました」

 直前の攻撃で打線が無死三塁から無得点に終わり、流れが変わる可能性がある局面だった。「経験してきたこともあるので。それが生きたかなと思います」。嫌な流れを断ち切る投球を意識し、紅林、中川、大城をいずれも内野ゴロで3者凡退に打ち取った。相手に付け入る隙を与えなかった。

 貫禄さえ感じさせる高卒3年目左腕の投球に小久保監督も「今日はもう悠伍(前田悠)です。ノーアウト三塁で無得点だった直後に全球マックスで。野球頭がいいですね。3年目ですけど、主力みたいな風格が出てきている」と最敬礼だった。初のカード初戦のマウンドで7回を4安打無失点。開幕11連勝を達成した。

 しかも11勝はハーラートップタイ。初回に招いた2死満塁のピンチを落ち着いて切り抜けると、2回以降はわずか1安打に抑える完璧な投球だった。不敗の左腕は「真っすぐが走っていたので、どんどん押していけたのが良かったと思います」と振り返った。

 試合ごとに出た課題と向き合い、次へと進む。今季の好循環について「いろんな人に話を聞いて、自分で考えられるようになったこともある」と自己分析する。自主トレで弟子入りしたこともあるカブス・今永とは頻繁にやり取りを交わしている。前半戦の終わり頃に自らが感じていた投球フォームの課題をLINEでたずねると、自ら動画を撮影して動きを交えながらのアドバイスを返信してくれた。「理解もできたし、凄くありがたかった」と感謝を口にした。

 ヒーローインタビューでは「中6日、中7日の間にしっかり準備できて、それを試合で出せているのが(開幕11連勝の)要因かなと思います」と笑顔を輝かせた。21歳の快進撃はまだまだ続きそうだ。(木下 大一)

 ○…前田悠(ソ)が開幕11連勝。開幕から11連勝以上は20年に13連勝した菅野(巨)以来6年ぶり16人目、18度目。ソフトバンクでは05年に15連勝した斉藤和巳以来21年ぶり5人目となった。